米原vs長浜北星
中盤以降に突き放した米原が7回コールド勝ち
<第105回全国高校野球選手権滋賀大会:米原11ー2長浜北星(7回コールド)>◇14日◇1回戦◇HPLベースボールパーク
2日連続雨天順延となった米原と長浜北星のカードは米原が7回コールド勝ちを収めた。
先制したのは長浜北星。1回に主将の1番・工藤 志恩外野手(3年)が三塁への内野安打で出塁すると、四球と犠打で1死二、三塁とする。さらに4番・中村 太樹内野手(2年)の二塁ゴロの間に三塁走者が生還して、1点を先取した。
米原はその裏、同じように1死二、三塁のチャンスを作ると、主将の4番・髙木 大翔捕手(3年)が中越えの2点適時二塁打を放って逆転。序盤からシーソーゲームを予感させた。
追いかける展開となった長浜北星は4回に安打と犠打で1死二塁とすると、捕逸の間に二塁走者の岡本 征磨内野手(3年)が一気に本塁を突く好走塁を披露。相手のミスに乗じて同点に追いついた。
だが、米原がすぐに反撃を見せる。4回に無死一塁から2番・田原 大聖外野手(2年)が左翼線に適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。さらに相手の失策で2点を追加した。
これで試合の流れをつかんだ米原は5回に1点、6回に5点を加点。「真っすぐが走っていて、自分の武器であるカットボールもキレていた」と先発の宮田 大晴投手(3年)も安定した投球を見せ、7回で12三振を奪った。
中盤以降に投打がかみ合った米原が7回コールド勝ち。彦根翔西館との2回戦に駒を進めた。「調整も含めて選手が集中を切らさずにやってくれた。特にピッチャーは初戦の難しさもありましたが、安心して任せることができたと思います」と新谷憲康監督。順延が続いて調整が難しい中でも力を出しきることができた。
敗れた長浜北星は2、3年生が8人しかおらず、昨秋は出場辞退。春は連合チームで出場していた。今春に1年生が6人入部したことで、単独チームとしての出場が実現。「非常に難しい状況の中でしたが、みんながよく頑張ったと思います。今日の試合は今までの試合と比べて声も出ていたし、ベンチも一番良い雰囲気でできていました」と中岡優貴監督は選手を称えた。新チームでは9人ギリギリでのスタートとなるが、チーム一丸となって秋の県大会での勝利を目指す。