<京滋大学野球連盟 2025年度春季リーグ戦 第6節1回戦:佛教大6-5京都先端科学大>13日◇わかさスタジアム京都

 6勝無敗で勝ち点3の京都先端科学大と6勝1敗で勝ち点3の佛教大による首位攻防戦は佛教大が先勝。佛教大はドラフト候補のエース・赤木 晴哉投手(4年=天理)が6回を投げて、1安打無四球6奪三振で無失点と好投した。

 赤木は190センチの長身から最速149キロのストレートを投げ込む本格派右腕。高校時代は腰を痛めた影響もあり、目立った実績は残していないが、大学で着実に成長を遂げている。

 相手の京都先端科学大は6試合で48得点と強力打線が持ち味。「気合いを入れて0点に抑えて、味方の援護を待とうと思っていました」と立ち上がりから快調な投球を見せる。

 チーム関係者のスピードガンでは自己最速まで1キロに迫る148キロを計測。「基本的に真っすぐで押せて、要所では変化球がコースに決まったので、そこは上手く噛み合ったと思います」と決め球のスライダーやフォークの精度も抜群だった。

 冬場は体重移動の改善に着手。平均球速は昨秋より約3キロ上がって、140キロ台中盤を安定して出せるようになった。

 この日は11球団のスカウトが視察に訪れており、チームとしても個人としても重要な試合で実力を証明。優勝と自身のプロ入りに大きく近づく結果となった。

「全国に行って結果を出すのが一番です」と語る赤木。まずはリーグ4連覇に向けて懸命に腕を振る。