10日、日本ハムの山縣 秀内野手(早大学院早稲田大)が2安打に好守で勝利に貢献。ドラフト5位ルーキーが早くも存在感を示している。

 「8番・遊撃手」で出場したこの試合は、第2打席でレフト前へはじき返し、2試合連続安打を記録。さらには8回にも意表を突くセーフティーバントで出塁すると、ダメ押しとなる3点目のホームを踏んだ。

 守備でも5回にイレギュラーバウンドをうまく処理し、素早い送球でアウトに仕留めると、6回にもショートの頭上を越えそうなあたりにジャンプ一番。華麗な守備でエスコンフィールドを沸かせた。

 山縣は都内屈指の難関校で知られる早大学院出身。早稲田大に進学すると、2年時秋にデビューを果たし、持ち前の守備でレギュラーに定着。4年時春には打率.366を記録してリーグ優勝に貢献し遊撃手部門のベストナインにも選出されている。

 昨秋のドラフトで5位指名を受けた。同校出身のOBでは森 徹氏以来、66年ぶり2人目の快挙だ。今月4日にはプロ初本塁打を放つなど、定位置取りへアピールが続いている。文武両道を体現する山縣から今後も目が離せない。