北海学園大の159キロ右腕・工藤 泰己投手(4年=北海)は全日本大学選手権の初戦で先発したが、3回3四球4失点とほろ苦いデビューに終わった。

 立ち上がりから最速154キロをマークしたが、全国舞台で緊張もあったのか、コントロールが乱れる。徹底マークしていた上部大打線からしっかりと見送られ、ストライクを取りに行った130キロ後半のスライダーもうまく決まらず、しっかりと打者に勝負できていなかった。

 同大学にとって46年ぶりの勝利となったが、工藤は「思うように行かなくて苦しかったと思います。先頭打者の四球が一番やってはいけない」と反省の様子だった。

 まだやり返すチャンスは残っている。全国大会の雰囲気に慣れた2回戦では工藤らしい投球を見せることができるのか。