フォームの改善で打撃が覚醒!
大学では自主練習を効果的に使い、ウエイトなど体作りを徹底。高校と比べて体重は67キロから73キロまで増量し、筋肉量もあげるなど体の根幹から鍛え直した。
課題だった打撃も「振る力は付きました」と成長を実感。チームとして1日500スイングを目標に取り組んだことや、ウエイトに時間をかけたことで「打球の伸びも高校に比べて良くなりました」と成果が現れている。
3年時からは3番を任されることが多く、ポイントゲッターとしての役割を担っている。昨春は打率3割越えと好調だったが、秋のリーグ戦では打率.238と低調に終わった。打撃フォームを模索する中で調子を落としてしまった、
「昨年は3番を打つことが多く、長打が欲しいあまり、強く振りすぎることが多かった。追い込まれてから簡単に三振してしまうこともあったので今年はそこを改善したいと思っています」
新チームでは広角に打つ打撃を意識した。今春のリーグ戦では打率.455、15安打、出塁率.571と3部門でトップ(規定打席到達者)を走っている。シーズン前には「プロ入りに向けて打撃ではアピールが足りていない。率だったり、チームに貢献する打撃だったりを見せたい」と走攻守でレベルアップを誓っていたが、まさに有言実行の活躍を見せている。
東海大は22年春に首都大学リーグを制して以来、優勝が遠のいている。レギュラーになってからは一度も歓喜の瞬間を味わっていない大塚は、「とにかく最終学年は優勝して、日本一になるのが目標です」と首都制覇に向け熱い思いを語っていた。
現在、首都大学リーグでは東海大が日本体育大と並んで首位に立っている。先週末の対戦では1勝1敗に終わり、10日に3行われる戦目に勝利すれば悲願の優勝に大きく前進する。
「去年は春に全勝対決で帝京大に敗れて2位、秋も勝てば2位となった試合で負けて5位と、ここ一番で勝ち切れませんでした。今年は大事な試合で勝ち切れるチームを作ろうと頑張っています」
首都の盟主復活へ。高校で日本一を経験した頼れる主将がチームを勝利に導けるのか。日本体育大との首位攻防戦はチームの真価が問われる一戦となりそうだ。