<京滋大学野球連盟 2025年度春季リーグ戦 第6節1回戦:花園大5-2びわこ成蹊スポーツ大>13日◇わかさスタジアム京都

  今秋のドラフト候補に挙がっている最速155キロ右腕の花園大・藤原 聡大投手(4年=水口)が先発した。多くのスカウトが注目する中、6回を投げ、5安打5四球9奪三振2失点で勝利投手となった。

 プロ入りに向けてアピールしたい藤原だったが、3月に胃腸炎を発症。体重が5キロ落ちて、決して万全ではない状態でシーズンを迎えることになってしまった。

 現在のコンディションは「70%くらい」とのこと。それでも11球団のスカウトが終結したこの日は実力の片鱗を見せつけた。

 球場のスピードガンでは最速で152キロを計測。「今年の冬に圧倒的なボールを2球種作るということで、スライダーやスプリットに大きく自信を持てるようになりました」と変化球で三振を奪う場面も目立った。

 3回まで1安打無四球5奪三振と申し分ない投球内容。しかし、この後に右人差し指に違和感を覚え、6回には血豆ができてしまった。

 6回にはその影響から4四球を与えて2失点。それでも「5回までは要所を締めて、しっかり自分のピッチングができたと思います」と胸を張った。

 優勝の可能性は既に消滅しており、困難続きの今季だが、ポテンシャルの高さは十分に見せつけている。自身が目標とするプロ入りには間違いなく近づいているはずだ。