<2025年 関西六大学野球 春季リーグ戦 第6節2回戦:京都産業大7-1大阪学院大>◇13日◇GOSANDO南港野球場
京都産業大が連勝で勝ち点を獲得。最終節で連勝して、首位の大阪商業大が1敗すれば、2018年秋以来の優勝が決まる。
先発を任されたプロ注目右腕の由上 慶投手(4年=関西大倉)は5回を投げて、4安打3四球4奪三振で1失点。リーグ戦初勝利を飾った。
「1勝できて良かったです。ホッとしています」と安堵しつつも「フォアボールやボール先行が多かったので、そこが反省点です」と自身の投球内容には満足していない様子だった。
昨年までは二刀流に挑戦。2年春には本塁打を放つなど、どちらかといえば、打者として出場する機会が多かった。一方、投手としては怪我もあり、昨年までリーグ戦登板は2年春の1試合にリリーフで1回を投げたのみだった。
結果が欲しかった大学ラストイヤーは投手一本に専念。2回戦の先発を任されるようになり、5月4日の龍谷大戦では最速を152キロに更新した。
由上にとっては今季が投手として実質的に初のリーグ戦。「毎週投げられているのは良い経験ができていますし、緊張プラス楽しみみたいな感じで充実しています」と有意義なシーズンを過ごしている。
実績は少ないながらも空振りを取れるストレートは魅力的。スタンドには由上を視察するスカウトの姿も多数見られた。
次節の登板は優勝を懸けた大一番になる可能性がある。「僕のピッチングで勝てるようにしたいです。今日は野手に助けてもらったので、頑張りたいと思います」と意気込む由上。注目度急上昇の右腕がチームを頂点に導くことはできるだろうか。