和田 毅(浜田出身/ソフトバンク)や青木 宣親(日向出身/ヤクルト)といったベテラン選手たちが今シーズン限りで現役を引退した。現時点で各チームのベテラン選手はどのような状況なのだろうか。35歳以上(2025年の満年齢)のベテラン選手たちを球団ごとに調べてみた。
青木が現役引退となりヤクルトにおける野手の最年長は来年38歳の川端 慎吾(市和歌山商出身)となる。近年は代打の切り札として君臨している川端だが、今年は61試合の出場で打率.224(58-13)と低迷。長打は1本もなくOPSも.486と苦しいし1年だった。
野手では来年35歳の中村 悠平(福井商出身)が2番目の最年長となる。今年は96試合の出場で打率.237(291-69)、0本と打撃面でかなり苦労した。一方で捕手によるプロ野球新記録となる1897守備機会連続無失策を達成しセ・リーグ連盟特別表彰を受けた。オフには新たに3年契約を締結したことが報じられた。来年以降も扇の要としてチームを引っ張っていくことが求められる。
投手では球界最年長の石川 雅規(秋田商出身)をはじめ、石山 泰稚(金足農出身)、小川 泰弘(成章出身)が35歳以上となる。
来年1月に45歳となる石川は、入団から23年連続勝利を達成したものの勝ち星はその1つだけ。登板数も9試合にとどまり、初めて2桁に届かなかった。シーズンを通して先発ローテーションを守り切ることは難しくとも、登板機会を獲得し結果を残したいところ。
石山は来年37歳でブルペンでは最年長となる。今年は一時的に守護神を任されるなど、3年ぶりにセーブをマークした。しかし37試合の登板で防御率4.35、WHIP1.62と打ち込まれた。中村と同学年での小川も離脱が多く12試合の登板で2勝5敗、防御率4.65。また投球回数も入団以来、初めて100回に届かずとキャリアワーストの成績に終わった。両投手ともに来年は復活を期するシーズンとなる。
2年連続5位から浮上を目指すために、若手の突き上げが必要なのはもちろんだが、ベテラン勢たちの奮起、そして復活も必要だ。
<ヤクルトにおける2025年シーズン満35歳以上の選手>
※()は2025年の満年齢