小松vs新居浜商
一昨年秋季愛媛王者の小松、初戦突破!
小松先発・菅彪真(2年)
一昨年は川之江・今治西を甲子園に導き、1999(平成11)年・第71回センバツでは全国ベスト4に今治西を押し上げた宇佐美秀文監督の下、エース右腕・中野涼介(現:環太平洋大1年)の制球力をバックに初の秋季愛媛大会制覇を果たした愛媛小松。
21世紀枠選出では次点に終わり、惜しくも初甲子園はならなかったが、その時得た高評価は選手寮のリニューアル、中学時代の県内外実力者たちの進学に結びつき、チームの安定感へとつながりつつある。
この試合でもその片鱗は見えた。
打線は新居浜商業先発右サイドハンド・横川弘樹(2年)の内外角を突く投球に6安打と苦しみながらも、慌てず13四死球を得て10得点。先発右腕の菅彪真(2年)も、6回を5安打無失点。走塁面でのいただけないミスに指揮官は雷を落とした一方、「今から徐々にあげていきます」と話した後の笑顔は、初戦突破以上の手ごたえを感じるものであった
決定戦の相手は今治明徳を5回コールドで危なげなく下した今治北。ここで彼らが結果と内容を一致できれば、一昨年の再来も決して夢ではない。
(文=寺下友徳)