【侍ジャパンU-18展望】いよいよ明日開幕!清宮、安田、中村らの重量打線で世界に打ち勝つ!
いよいよ明日開幕!
9月1日からカナダ・サンダーベイで開催される第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ。日本代表の侍ジャパンU-18メンバーには清宮 幸太郎(早稲田実業)を始め、過去に例を見ないくらいの強打者たちが集まり話題を呼んでいる。
高校通算218発クリンナップ率いる重量打線で優勝目指す!
侍ジャパンU-18は8月25~27日で大学生を相手に3試合の練習試合を行った。
1試合目の千葉工大戦では打線が爆発。安田 尚憲(履正社)に2発、清宮にも1発が飛び出すなど大量14得点。先発の山下 輝(木更津総合)も好投を見せ、大学生を圧倒した。2試合目はフルメンバーで臨んだ日大に僅差で負けたものの、清宮、安田の一発や、徳山 壮磨(大阪桐蔭)の好リリーフが光った。3試合目の城西国際大戦では打撃陣が苦しみ2得点に終わったが、秀岳館の左腕コンビ・川端 健斗と田浦 文丸が揃って好投を見せた。
この3試合からも分かるように、一番の武器は中村 奨成(広島広陵)、清宮、安田ら強打者が並ぶ重量打線だ。3人合わせて高校通算218発トリオの存在は対戦国にとっては脅威となるだろう。特に安田は好調をキープしており、大会での活躍が期待できる。3人の他にも、DHからマウンドへという起用もできる強打者・櫻井 周斗(日大三)も控え、藤原 恭大(大阪桐蔭)、伊藤 康祐(中京大中京)ら脇を固める打者も好調だ。
重量打線に期待が持てる一方で、課題もある。昨秋、公式戦全13試合で完投し、福岡大大濠の全国4強入りの原動力となった三浦 銀二や、中京大中京の磯村 峻平ら投手陣はいまひとつ調子が上がってきていない。また、打線でも変化球の見極めに課題が残る。これまで対戦してきた日本の投手と違い、海外には変則フォームの投手も多く、そこから繰り出す切れ味鋭い変化球への対応がポイントとなる。
侍ジャパンU-18は初戦の9月1日(金)22:30~メキシコ戦を皮切りに、3日(日)6:00~アメリカ戦、4日(月)6:00~キューバ戦、5日(火)3:00~オランダ戦、5日(火)22:30~南アフリカ戦と、オープニングラウンド5試合を戦う(時間は全て日本時間)。その後、7日~9日にかけてスーパーラウンド3試合を戦い、11日の決勝戦に臨む。
厳しい日程の中、強豪国との対戦が続くが、侍ジャパンU-18の選手たちが本来の力を出すことができれば、優勝に手が届くはずだ。国際大会というのは環境の違いなども含めて何が起こるかわからない。早速、カナダ到着後、バットが届かないアクシデントがあった。これからも想定外のことも起こるかもしれないが、それらに動揺せず、一丸となって戦って欲しい。
(文・編集部)