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涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16


清水 大暉(前橋商)

昨夏、甲子園デビューした192センチの大型右腕・清水 大暉投手(前橋商=3年)が順調に成長している。
2年生の時は140キロ台後半の速球で捻じ伏せる投球スタイル。夏の群馬大会で8回10奪三振、1失点の好投で甲子園出場に貢献した。しかし甲子園では2/3回で自責点1と思うような投球ができなかった。試合後では涙を流しながら、エースとして甲子園に戻ることを誓っていた。

先発として登板した2年秋は県大会ベスト4に終わり、選抜を逃したが、最終学年になってレベルアップしている。

とにかく目一杯ではなく、長いイニングを投げることを重視して、140キロ台前半の速球を両サイドに投げ分けながら、120キロ台前半のスライダー、130キロ台前半のスプリット、100キロ台のカーブを投げ分けるスタイルへ変更した。特に自信があるのはスプリット。良い時は打者の手元に沈んでゴロに打たせて取る。リリーフで登板する時は全力で投げ、140キロ台後半の速球はボリュームがある。
変化球の精度、コントロールは以前よりもレベルアップしたが、大事なときはストレートで抑えることを大事にしている。
本人は「150キロを出すことよりも、良い回転のストレートを全球投げられるほうが打たれる確率は減る」と表示は気にしていない。

春季群馬県大会では先発、リリーフで19回を投げて、22奪三振、自責点1の好投だった。清水の良いところはばらつきはありながらも追い込んだら、速球、変化球ともに精度の高いボールを投げられるところ。実戦力は大きく高まった。
関東大会では150キロ右腕・昆野 太晴投手擁する白鷗大足利と対戦。ドラフト候補同士の投げ合いが注目されるが、本人は「同世代のことはあまり気にしていない。チームの勝利のために自分の投球をしっかりとできる調整をします」と意気込んだ。

ドラフト候補としてみると順調に成長しているように感じる。破壊力のあるストレートだけではなく、決め球の変化球も出てきた。大型右腕を指名して投手陣のスケールを大きくしたい球団にとってはおすすめの投手といえるだろう。関東大会の快投を期待したい。

<春季群馬県大会の投球成績>
東農大二戦 9回 奪三振8 被安打5 四球2 自責点1
桐生市商戦 2回 奪三振3 被安打0 四球2 自責点0
太田戦   2回 奪三振4 被安打0 四球1 自責点0
樹徳戦   5回 奪三振6 被安打4 四球1 自責点0
健大高崎戦 1回 奪三振1 被安打0 四球0 自責点0
19回 22奪三振 自責点1

<関連記事はこちら>
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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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