東海大相模(神奈川)編「菅野、大田、一二三…プロ入り選手を多く輩出する東海大相模のつながり!」
(左)菅野 智之(読売巨人)、(中)高校時代の一二三 慎太と青島 凌也(右)
今、全国屈指の選手層を誇る東海大相模。昔から今も多くの好選手を輩出しており、なんと29人のプロ野球選手を輩出している東海大相模のつながりを紹介していきたい。
原貢監督の就任ではじまった強豪・東海大相模への道
東海大相模が全国を代表する強豪校になったのは、今年、育成功労賞を受賞した原 貢氏の功績によるものであった。1965年、三池工を甲子園優勝に導いた原氏は、その翌年東海大相模の監督に就任、1970年に甲子園初優勝を果たす。その後は息子の辰徳氏とともに甲子園を目指し、1975年には準優勝をしている。
その後も東海大相模は神奈川の強豪校として君臨。吉田 道投手(元近鉄バファローズ)の活躍で1992年選抜は準優勝。2000年選抜は筑川利希也投手(現・Honda)の快投で優勝を果たす。その後はなかなか全国上位にたどり着かない期間が続くこともあったが、転機となったのは2010年。選抜で初戦敗退したが、選手権ではサイドスローに転向したエース・一二三 慎太投手の投打に渡る活躍、さらに強力打線で次々と強豪校を破り、甲子園準優勝。そして翌年、臼田 哲也、田中 俊太といった好打者を多数揃え臨んだ2011年選抜で優勝を収めた。この優勝により俄然と注目が高まった東海大相模。2012年、2013年と優勝候補として期待されながらも、なかなか激戦の神奈川を勝ち抜くことができなかったが、2014年夏は見事に神奈川大会を勝ち抜き、甲子園出場。そして2015年夏の甲子園でも準決勝まで勝ち進んだ。
今年はエース小笠原 慎之介というプロ注目の投手がおり、毎年プロ入りが狙える選手が出てくるのがこの学校のすごさ。東海大系列の学校は、体作りに自信を持つ学校が多く、東海大相模もそのうちの1つで、最終学年になったときには見違える体つきになっている。
選手の自覚も素晴らしく、エースの小笠原は揚げ物を食べる時、必ず衣を取っているなど、しっかりとしたアスリートを育てるのも東海大相模の強みである。
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近年の卒業生
ここで近年の卒業生を紹介していきたい。顔ぶれを見ると、馴染みのある選手ばかり。それだけプロで活躍する選手を多く輩出しており、今年は小笠原慎之介はプロ志望届けを提出すればドラフト指名有力で、30人目のプロ野球選手ということになるかもしれない。
■2008年卒
・菅野 智之(東海大-読売巨人)
・田中 広輔(東海大-JR東日本-広島東洋カープ)
・長谷川 隼也(東海大–日立製作所)
■2009年卒
・大城 昌士(東海大-西部ガス)
・角 晃多(千葉ロッテマリーンズ-武蔵ヒートベアーズ)
・大田 泰示(読売ジャイアンツ)
・友永 翔太(国際武道大-日本通運-中日ドラゴンズ)高校時代は内田 翔太
■2010年卒
・竹内 大地(信濃グランセローズ)
■2011年卒
・一二三 慎太(阪神タイガース)
・江川 恭介(国際武道大-JFE東日本)
・大城 卓三(東海大-NTT西日本)
・伊集院 駿(亜細亜大卒)
■2012年卒
・近藤 正崇(東海大)
・佐藤 大貢(東海大)
・田中 俊太(東海大)
・臼田 哲也(東海大)
・渡辺 勝(東海大)
・菅野 剛士(明治大)
■2013年卒
・笠間 圭(国際武道大)
・森下 翔平(東海大)
■2014年卒
・服部 創太(国際武道大)
■2015年卒
・平山 快(東海大)
・青島 凌也(東海大)
・佐藤 雄偉知(HONDA鈴鹿)
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