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捕手から最速152キロ右腕へ。村上泰斗(神戸弘陵)は“球界人気理論”を生かしたマエケン流フォームでドラフト候補へ急成長!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.25


村上泰斗(神戸弘陵)

センバツ準優勝投手・今朝丸 裕喜投手(報徳学園)とともに兵庫のドラフト候補として注目されるのが、最速152キロ右腕・村上 泰斗投手(神戸弘陵)だ。本格的に投手を始めたのは高校入学後。YouTubeなどで独自にフォームを研究し、剛速球を投げるようになり、2年夏の練習試合前に最速152キロをマーク。一気に注目を集めるようになった。

その投球を見ると、上半身、下半身の体の使い方をしっかりと研究した跡が見える。セットポジションから始動して、左足をゆったりと上げていきながら、右足の膝を適度に曲げてバランス良く立つことができる。左足は足裏を見せるように勢いよく踏み出すことで、並進運動に勢いを与えている。グラブは斜めに突き出すことで、半身の状態になり、打者からは握りが見えない形となっている。テークバックの動きもしなやかでトップに入った時、しっかりと肘が上がって、上体を鋭く腕を振ることができている。デトロイト・タイガースの前田 健太投手(PL学園)と似ていて、躍動感が感じられた。

本人に聞くと、足を上げたバランスなど気にしているが、一番は「4スタンス理論」で自分のタイプが分かったことで自然に体が動く体の使い方を身につけたこと。この理論は、廣戸 聡一氏が提唱したもので、А1、A2、B1、B2タイプの4種類がある。村上はA2タイプで、あらゆる動作を無意識のうちに手足の指先かつ、外側でバランスをとる。村上は1年夏から4スタンスの話をしっかりと聞くことで自分の体の使い方に気付いた。
「自分は無意識のうちに踏み出しの足を意識していて、それが合っているというお話でした。ピッチングが始まる前の投球練習であったり、後ろ足も気にするんですけどそれ以上に前を気にするようにしています。歩幅は6歩半か7歩くらいです。重心移動は早く前に力を出すイメージで投げています。特別プロ野球選手を見ていたということはないんですけれど、いろんなものを試す中で、自分の中でしっくりきたのが前に力を出すイメージでした」

この春からは毎試合、最速150キロ以上を叩き出し、両サイドにしっかりと投げ分け、打者と勝負することができている。県大会初戦の八鹿戦で14奪三振完封。直球で空振り三振、際どいコースに決めて見逃し三振を奪った。さらにスライダー、フォーク、カーブを低めに集め、変化球でも勝負できるようになった。実戦力が高まったことで、安定して試合を作れるようになっている。

本人は将来を高卒プロ1本で考えている。ここまでの投球を見ると、間違いなく高卒プロを狙える逸材だといえるだろう。強豪校相手に好投を重ねていけば、評価は高まっていくことは間違いない。

村上 泰斗投手(むらかみ・たいと)
180センチ73キロ
大阪箕面ボーイズ出身 中学時代は捕手
1年秋からベンチ入り
2年夏の練習試合前に最速152キロを計測
2年秋はベスト16

5人兄弟の末っ子
一番上の兄とは9歳差。

<関連動画>
【プロ志望明言】神戸弘陵・村上泰斗が衝撃のブルペン投球。平日練習に徹底密着!
【一流と二流の違いは?】重要なポイントを解説!廣戸聡一氏が語る「投球フォーム」

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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