目次
東日本の注目選手
東海の注目選手
西日本の注目選手
東日本・注目選手リスト
西日本・注目選手リスト

 8月6日に開幕する第104回全国高校野球選手権(阪神甲子園球場)。今年の注目選手について紹介していきたい。(甲子園で活躍した選手も順次追加予定!!)

大阪桐蔭と対戦する旭川大高の2枚看板が面白い、エースは洗練された好投手、4番を打つ二刀流はロマン型の剛腕



写真はイメージ

 夏甲子園初戦で大阪桐蔭と対戦する旭川大高(北北海道)。注目したい2人の好投手がいる。背番号1の池田 翔哉投手(3年)は、マウンド捌きが洗練されており、140キロ前後の速球と、切れのあるスライダーのストライク先行の投球で優位に立ち、ゲームメイクを行う。見ていて安心する投手だが、大阪桐蔭相手にも自分の持ち味を発揮していきたいところだ。

 その池田以上に威力ある直球を投げるのが、山保 亮太外野手(3年)。184センチの長身を生かした角度のある投球フォームから繰り出す140キロ前後の速球で詰まらせる投球を得意とする。投球術、制球力など課題は多いが、素材はかなり魅力的で、いわゆるロマン型の剛腕である。

 甲子園の舞台で高校野球ファンの目に留まる快投を見せることを期待したい。

最速148キロ左腕擁する札幌大谷 野手にも好素材が集まる



写真はイメージ

 夏の甲子園初出場を決めた札幌大谷(南北海道)。今年は好投手が多い南北海道を勝ち抜くなど、投打ともに実力が高い選手が多い。エースの森谷 大誠投手(3年)はこの夏、最速148キロをマークした速球派左腕で、支部予選、南北海道大会を勝ち抜いた原動力となった実力派左腕だ。この大会でドラフト候補として高く評価される可能性がある。

 郡山 遥翔内野手(3年)も期待のスラッガー。さらに、この夏に浮上したのが、丸山 雄大外野手(3年)。南北海道大会でも本塁打を放つなど、パワフルな打撃を見せる。センター方向にも打球が伸び、ポテンシャルは全国クラスだ。

高校通算18本塁打のスラッガーなど今年の八戸学院光星打線を担う逸材たち



野呂 洋翔(八戸学院光星)

 夏の甲子園に3年ぶりの出場を決めた八戸学院光星(青森)といえば、好投手を攻略する圧倒的な強打が特徴だが、今年も楽しみな打者が多い。

 まず野呂 洋翔内野手(3年)は高校通算18本塁打を誇る左のスラッガーで、パワフルな打撃を期待したい。

 また、公式戦通算5本塁打の佐藤 航太外野手(3年)、青森大会で2本塁打を放った 織笠 陽多外野手(3年)もパワフルなスイングから長打を量産する。

 強打が注目されるが、洗平 歩人投手(3年)もしっかりとゲームメイクができる右の好投手で、初戦突破の鍵を握る。

 今年も強打炸裂となるのか、注目だ。

岩手大会10本塁打をマークした一関学院は3本塁打の強打の捕手を中心にブレークなるか



写真はイメージ

 岩手大会では10本塁打を記録した一関学院。その強力打線の一角を担うのが後藤 叶翔捕手(3年)だ。3本塁打を放ち、夏の甲子園でも前評判通りの打撃を発揮できるか注目したい。

 さらに、打率.609、2本塁打をマークしている 小野 唯斗外野手(2年)も期待のスラッガー。来年の岩手を牽引する強打者として注目されるのではないだろうか。

 甲子園に出場するまで、露出が少なかった一関学院。この甲子園で多くの選手が評価を高めることを期待したい。

11年ぶり出場の能代松陽 技巧派エース、スラッガーなど実力者揃う



写真はイメージ

 2022年第104回全国高校野球選手権秋田大会では、能代松陽が11年ぶり4度目の優勝を飾った。決勝戦では秋田南との競り合いを制しての優勝だった。甲子園で活躍が期待される選手を紹介する。

★能代松陽の決勝戦のスタメン
(二) 大高 有生(2年)
(中) 紀本 知希(3年)
(捕) 田中 元輝(3年)
(三) 斎藤 舜介(2年)
(一) 椛沢 心文(3年)
(右) 銭谷 那知(3年)
(左) 加賀谷 恭(3年)
(投) 三浦 凌輔(3年)
(遊) 保坂 大悟(2年)

 エースの三浦 凌輔投手(3年)は、制球力を武器に打者を打ち取るタイプ。秋田決勝の秋田南戦では、外角へのキレのある直球と、スライダーをうまく配球し、微妙なストライクとボールの出し入れを使って、打者を打ち取っていた。低めへの制球もよく、投げ込みで鍛えたと思われるコントロールの良さを披露していた。

 さらに、右打者にすれば食い込んでくるようなツーシーム系の変化球もうまく使い、外角のスライダーと対照的な変化球でも翻弄していた。捕手の配球とも息のあった投球を完成させ、自分の投球を確立させているようだった。

 田中 元輝捕手(3年)は、三浦投手をリードする役割はもちろん、打者としても3番として中軸に座る。どっしりと構えて十分にひきつけた上で長打力がありそうなスイングをしていた。秋田決勝の舞台でも引っ張っての安打を2本放ち、腕っぷしの強さを見せていた。さらに、走力もあり、決勝では二塁走者ながら暴投で一気に本塁を陥れる走力もあり、野球のセンスにあふれている選手だといえる。

 能代松陽の各打者の特徴は、この田中に象徴されているが、決勝では7番を打つ加賀谷 恭外野手(3年)の打撃力が目立った。やや体をかがめ気味にしながら構え、コースに逆らわない打撃をしていた。直球にも変化球にも対応できる器用な部分がありそうで、2安打2打点をマーク。打球も右と左に打ち分けていた。7番打者とはいえ、チャンスに強く、打点が稼げる打者と見る。

 9番打者の保坂 大悟遊撃手(2年)も「曲者」だ。走力があって決勝ではセーフティーバントを上手く決めて出塁。足をからめた攻撃の中心でもある。守っても遊撃手として内野の中心を担っている。

 4番の斎藤 舜介内野手(2年)もそうだが、打線中軸は下半身を中心にウエートトレーニングで鍛えた体を使ってのパワフルな打撃を見せる一方で、下位打線はシャープなスイングと走力をいかした選手がいる。全体にバランスが取れた打線の印象を受けた。

高校通算20本塁打以上のスラッガー2名、好ショートストップ擁する鶴岡東



写真はイメージ

 3年ぶりに夏の甲子園に出場する鶴岡東(山形)。伝統的に好野手が多いが今年も楽しみな打者が多い。

 マスクをかぶることもある前田 夢翔内野手(3年)は高校通算23本塁打を誇る右打者。広角に打ち分け、パワフルなスイングで長打を量産する。さらに高校通算33本塁打の土屋 奏人捕手(3年)もディフェンス力が高く、パワフルな打撃で長打を量産する。好遊撃手・関 舜内野手(3年)も、対応力の高さが光る打撃とフットワークが軽快な遊撃守備が持ち味だ。

 今年も甲子園で、逸材たちが躍動することを期待したい。

トップ選手ぞろいの仙台育英 140キロ以上を投げる投手がズラリ 野手もスラッガーや大型捕手などタレント揃い



古川 翼

 全国トップクラスの選手をそろえ、夏甲子園での優勝を狙う仙台育英(宮城)。改めて注目選手を紹介したい。

  古川 翼投手(3年)は140キロ前半の速球と切れのあるスライダーで勝負。夏の大会前まで不調が続いたが、しっかりと状態を上げ、エースナンバーを獲得。苦しい場面を凌いできた。甲子園では古川の投球が鍵となりそう。

 高橋 煌稀投手(2年)は宮城大会4試合で16.1回を投げ3失点。角度のあるフォームから繰り出す140キロ前半の速球は魅力的だ。湯田 統真投手(2年)は6.2回を投げ、12奪三振無失点と驚異的な投球を見せている。右スリークォーターから140キロ中盤の速球に加え、スライダーの切れ味は恐らく仙台育英投手陣の中ではNO.1といっていい。

 仁田 陽翔投手(2年)は宮城大会では登板がなかったが、能力自体は高校2年生世代を代表する実力を持った好左腕。最速145キロの速球に、120キロ後半のスライダーの切れ味は尋常ではなく、登板する機会があれば、ぜひ注目をしてほしい。

 野手では、攻守でバランスが良い大型捕手・尾形 樹人捕手(2年)は打撃技術も高く、どの試合でも勝負強い打撃を見せてきた。遠藤 太胡外野手(3年)はこのチームでは唯一のスラッガー型の選手。仙台育英は選手起用でタイプ付けをしていて、スタメンはスピード型の選手が多いだけに、ポイントゲッターとして機能する。パワフルなスイングから繰り出される打球は強烈だ。

3年ぶり出場の聖光学院の躍進の鍵を握る4人のキーマンは?



聖光学院・佐山 未来

 夏甲子園に3年ぶり出場の聖光学院(福島)。粘り強さがウリの今年のチームの注目選手を紹介していきたい。

 エースの 佐山 未来投手(3年)に期待。常時130キロ後半の速球と、8種類の変化球を投げ分ける右の技巧派で、「引き出しの多さは歴代トップクラス」と斎藤監督が評する器用さで相手打者を抑える。

 山浅 龍之介捕手(3年)は斎藤監督が「守備力の高さは歴代の捕手でもトップクラス」と評するように、スローイング、キャッチング、リードセンスともに超高校級。これまで山浅の強肩がピンチを救い、勝利してきた試合も多いという。その守備力は、東北楽天シニアでコーチから徹底的に鍛え込まれたものだ。新チームスタート時から中心として活躍してきたバッテリーの活躍が期待される。

 走攻守三拍子揃った安田 淳平外野手(3年)、高校通算12本塁打の長打力、強肩を秘めたplayer]三好 元気[/player]外野手(2年)が鍵を握る。

初出場の明秀日立は名将が誇る5スラッガーに注目 ハワイ生まれのスラッガーや、大選手の甥っ子など見所満載



石川 ケニー(明秀日立)

 初の夏の甲子園出場を決めた明秀日立(茨城)。注目選手として、昨秋から注目されてきた5スラッガーを紹介したい。

 エースの猪俣 駿太投手(3年)は最速144キロの直球と、切れのあるスライダー、カーブをテンポよく投げ分け、ゲームメイクに徹する。茨城大会でも本塁打を記録しており、パワフルなスイングから長打を量産するなど、打者としても大きな可能性を感じる。

 石川 ケニー外野手(3年)はプロ注目の大型外野手。ハワイ生まれで、投手としても140キロ前後の速球を投げるだけあってバックホームの送球も速くて正確だ。

 小久保 快栄内野手(3年)は小久保裕紀ソフトバンク2軍監督の甥っ子。通算2041安打の小久保氏に負けない強打に、俊敏さと強肩を兼ね備えた三塁守備も必見だ。

 春は故障で、県大会、関東大会ではベンチ外だった武田 一渓内野手(3年)も復活。パワフルな打撃で昨秋は最も本塁打を放ったスラッガーだ。

 甲子園出場を決めるサヨナラ本塁打を放った佐藤 光成外野手(3年)は、長打力を持った大型スラッガーであり、抜群の強肩、脚力も持ち合わせている。

 チームに1人いれば十分というタイプの選手が、なんと5人もいる。金沢監督も「今までにないスケールを持ったチーム」と評するのも理解できる。センバツ2試合では、思うような実力を発揮できなかった。夏の甲子園では思う存分、能力を発揮できる試合になることを期待したい。

37年ぶり甲子園出場の國學院栃木の躍進の鍵を握る3名の逸材たち


 37年ぶり2度目の甲子園出場を果たした國學院栃木。強さを誇っていた今年の作新学院を破っただけあって、個人の力量も高い。その中で飛び抜けた能力を持った選手を紹介したい。

 まず1人目が盛永 智也投手(2年)だ。小山城南中時代から評判の速球投手で、常時130キロ後半の速球を投げ込む。左足を高々と上げたフォームから投げ込む直球には、角度があり、低めに決まった時は思わず唸らされるものがある。スライダー、カーブも低めに集め、ゲームメイクができる。高校2年生としても高レベルで、23年度のドラフト候補として期待できる。

 そして主将を務める平井 悠馬内野手(3年)は、作新学院戦でサヨナラ本塁打を放った。無駄のないレベルスイングで、好投手からでも長打を打てる右のスラッガー。小木曽 凱虎外野手(3年)は、栃木大会でも2本塁打をマーク。構えからスキがなく、レベルスイングで次々と長打を記録する左の巧打者。今年の打線のキーマンとして勝利を呼び込むつもりだ。

浦和学院に完封勝利を挙げ、甲子園に出場した聖望学園はバッテリーに注目



岡部 大輝(聖望学園)

 夏甲子園に13年ぶり出場の聖望学園(埼玉)。活躍が期待される選手は、エースの岡部 大輝投手(3年)。スリークォーター気味のフォームから130キロ後半の直球に、切れ味抜群のスライダーを精密にコントロールして打者を打ち取る。単調にならず、間合いを変えながら、打たれにくいコースへしっかりと投げ込める。この投球術の上手さは全国でも上位に入るだろう。

 その岡部をリードする江口 生馬捕手(3年)はリードセンス、キャッチングなど、ディフェンス力はハイレベルな捕手だ。

左腕2枚擁し、1年4番、都内屈指の大型外野手など2年連続出場の二松学舎大附は人材豊富



辻 大雅(二松学舎大附)

 2年連続5度目の出場を決めた二松学舎大附(東東京)。今年は2人の左腕投手が鍵を握る。大型左腕・辻 大雅投手(3年)は常時130キロ後半の速球と切れのあるスライダーで翻弄する。布施 東海投手(3年)も好調時は、130キロ後半の速球、カーブ、チェンジアップを駆使して緩急自在の投球で打者を翻弄する。

 打線では、高校通算38本塁打の瀬谷 大夢外野手(3年)が長打力、脚力、肩の強さともに高水準を誇り、夏の甲子園でアーチをかけることができるか。昨夏の甲子園でも活躍した親富祖 凪人外野手(3年)は攻撃的な打撃スタイルで快打を連発。自慢の脚力で盗塁も多く決め、軽快なベースランニングで多くの得点をもたらしてきた。

 1年生4番の片井海斗内野手も帝京戦で本塁打を放つなど、チームに勢いをもたらした。実力は同世代の中でもトップクラスで、さらに本塁打量産が期待される。身体能力抜群の外野手・大矢 青葉選手(2年)も140キロを超え、本塁打も打てるパワーを持っている。

 選手層も厚く、この夏も躍進が期待できそうだ。

日大三は強肩捕手、伝統の大型スラッガーも揃える



浅倉 大聖(日大三)

 激戦区の西東京を勝ち抜いて、4年ぶりに夏の甲子園出場を決めた日大三の注目選手を紹介したい。

 エースの松藤 孝介投手(3年)は130キロ中盤であるが、ピンチの場面での粘り強い投球ができ、西東京大会決勝でも東海大菅生を破る原動力となった。

 川崎 広翔捕手(3年)は高校生トップクラスの強肩捕手として評判の逸材だ。高校通算19本塁打を放っているスラッガー・浅倉 大聖内野手(3年)、強打の三塁手・富塚 隼介内野手(3年)が打線の中心だ。

15年ぶり出場の市立船橋はプロ注目バッテリーに期待



森本 哲星

 2007年以来となる甲子園出場を決めた市立船橋(千葉)の注目は、やはり大型捕手・片野 優羽捕手(3年) だろう。高校通算30本塁打の長打力に加え、スローイングタイム1.9秒台の強肩。今大会出場している捕手の中でもそのスケールの大きさは、トップクラスを誇る。まだ捕手として課題は多いが、夏の甲子園で活躍を見せれば、スカウトの評価は高まるのでないか。

 森本 哲星投手(3年)も夏にかけて実戦力が大きく向上した。昨年までの森本は投球のリズムが悪く、球数も多い投手だったが、この夏にかけて制球力が大きく向上。ストライク先行の投球ができるようになり、見ていて安心できる。140キロ台の直球を連発し、鋭く落ちる変化球も精度が高く三振も奪える。千葉大会で見せた投球ができれば、評価は上がっていくはずだ。

2年連続出場の横浜 夏14安打の世代屈指の遊撃手や、東海大相模を完封した左腕など2年生に好素材が集まる



杉山遙希と緒方漣

 この夏、東海大相模との直接対決を制し、優勝を決めた横浜の注目選手を紹介したい。

 2年生に注目選手が集まる。中でも注目なのは、昨夏、1年生ながら10安打を記録した緒方 漣内野手(2年)。この夏も14安打を記録した。4打数4安打が2試合と抜群の守備力だけではなく、このコンタクト力の高さも魅力だ。

 2年生スラッガー・萩 宗久外野手も決勝戦でサヨナラ安打を放つなど、評価を高めている。

 正捕手で主将の玉城 陽希選手(3年)は広角に長打が打てて、安定したスローイング、勝負どころのインサイドワークなど捕手としての完成度が高く、今年の甲子園出場の原動力の1人だ。岸本 一心外野手(3年)は横浜隼人戦で一時は勝ち越しとなるソロ本塁打を放つなど、打撃力が非常に高く、横浜の外野手らしく守備力も高い。

 投手陣では、東海大相模相手に完封勝利を挙げた杉山 遙希投手(2年)は、2年生世代ではトップクラスの好左腕。完成度は非常に高く、強豪校相手にも好投が期待できそうだ。また、伸び盛りの好右腕・鈴木 楓汰投手(2年)も伸びのある快速球が光る。

野手のタレントが揃う山梨学院。その中でも飛び抜けた逸材たち



岩田 悠聖(山梨学院)

 甲子園に2季連続出場の山梨学院(山梨)は、この世代がスタートした時から評判が高かった。どんな選手たちに注目するべきか。

 高校通算41本塁打の 岩田 悠聖外野手(3年)はパワフルな打撃と強肩をウリとする大型スラッガーだ。さらに、鈴木 斗偉内野手(3年)はU-18代表候補にも選ばれた強打の二塁手。俊足で、走攻守すべてにおいて能力の高さを感じさせる。

 主将としてチームを牽引する相澤 秀光内野手(3年)は高い打撃技術と堅実な守備を見せる。髙橋 海翔内野手(2年)もインサイドアウトのスイングで次々と長打を打ち続ける。2年生世代ではトップクラスの力量を誇る。

 榎谷 礼央投手(3年)は最速144キロの速球とカットボールを駆使した投球で相手打者を封じる。首脳陣の評価も高い好右腕だ。