湯田 統真選手 (仙台育英)
この夏の甲子園最速151キロをマークした仙台育英の剛腕の速球、高速変化球は高校生トップクラス
この夏の甲子園(第105回全国高校野球選手権記念大会)で、仙台育英(宮城)の剛腕・湯田 統真投手(3年)が、高校トップクラスの投球を見せ、ドラフト的な観点で評価を大きく高めた。どの試合でも安定して150キロを計測。準々決勝では今大会最速となる151キロをマークした。
今センバツでは常時140キロ前半だったが、今では145キロ〜150キロを当たり前のように出す。センバツから夏にかけてアベレージの球速をしっかりと高めた右投手はなかなかいない。まさに直球の「力」で押しきることができる。その直球は花巻東(岩手)の佐々木 麟太郎内野手(3年)も対応できないほどだった。この直球があるからこそ、低めだけではなく、高めでも勝負できる。
フォームを細分化して、1つの動作を極めたことで直球のレベルアップにつなげた。実は以前、湯田を取材し、投球を撮影していたが、湯田本人から「自分のフォームを見たいので、その投球の撮影動画を見せてもらうことは可能か」とお願いされたことがある。1つの動作をしっかりと見返しながら、極めることができるのが湯田の強みだ。湯田自身、「自分は不器用」と語るように、1つ1つの動作の再現性を高め、さらにトレーナーと相談しながら、パワーアップを遂げていった。その姿勢がこの夏に生きている。
130キロ中盤のカットボール、チェンジアップ、110キロ台のカーブなどの変化球も武器とする。高校生としては高速変化球と呼べるもので、特にカットボールの精度は高く、打者の手元で小さく曲がる。さらにチェンジアップの精度も別格で、佐々木麟から空振りを奪うほど、まさに決め球といえる。
投球フォームは、左足を高々と上げながら、その後、歩幅を広く取って、かかとから着地を行う。テークバックはコンパクトながら、トップに入った時、しっかりと胸を張る動きができている。目に付いたのは踏み込みの強さと、上半身の動きの鋭さだ。強いエネルギーで投げるために、その出力を高めるために、ウエートトレーニングをはじめとした多種多様なトレーニングを追求しているのが分かる。
今年の高校生右投手ではトップランクに位置する投手となった。どんな進路を歩むのか、楽しみだ。
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