榎谷 礼央選手 (山梨学院)
短評
<レポートより抜粋> 7回を被安打5本、奪三振6、そして与四死球なし。最速143キロに注目しがちだが、制球力の高さも持ち合わせていることを証明した。 この結果の裏側には、130キロ前半を計測するカットボールが功を奏した。白鴎大足利の各打者に対して、カットボールを使ってゴロを打たせた。低めに決まれば空振りを奪えた。ストレートに対して球速差5~10キロしかないため、対戦する各打者にとっては違いを感じにくく、打たされたという感覚があったのではないだろうか。 元々、榎谷の持ち球の1つではあったが、縦振りのフォームへ改善できたことで、カットボールも改善されたという。 「前のカットボールは、ストレートに近い感覚で投げることで、少し横に曲がっていましたが、金属バットなので芯を外しきれていませんでした。しかし、縦振りに身体を使えるようになったことで、縦にボールを切るように投げる感覚が出てきて、変化量を多くすることができました」 今大会前、山梨学院・吉田監督は、長崎・清峰監督時代にコンビを組んでいた大崎・清水監督のところへ部長を送り、ピッチャー指導のノウハウを吸収させたという。それで榎谷のフォームが改善されて、ボールの質も改善された。それは吉田監督の目にも、「スピードが140キロを超えるようになり、見違えるように成長した」とすぐわかるほど改善ぶりだった。
更新日時:
2021.11.02