目次

[1]まずはアスリートとして動ける体を作る
[2]なぜ投手は背筋を鍛えるべきなのか
[3]メンタルの強さは試合にも、トレーニングにも活きる

これまでの大塚 晶文さんインタビューは以下から!
「プロ、アマチュアで出会った捕手の存在」
「普段の細かい作業から1つの作品を作るのがバッテリーの醍醐味」
下記のインタビューは大塚さんが取り組むメンタル面の取り組みを知ることが出来ます!
信濃グランセローズ時代の大塚 晶文監督インタビュー!

 今年から中日の2軍投手コーチを務める大塚 晶文氏。近鉄(現オリックス)時代は150キロを超えるストレートと、宝刀・タテスラを武器に、クローザーとして活躍。通算137セーブをマークした。07年まで4年間在籍したメジャーでも、パドレスとレンジャーズの2球団で、リリーフとしてポジションを築く。しかし08年からは、右肘のケガとの戦いで、復帰に向けて懸命にリハビリを続けるも、14年9月の引退登板まで、実に7年2ヶ月もの間、公式戦のマウンドに立てなかった。

 今回は、そんな全く異なる2つの時代を経験し、14年はBCリーグの信濃グランセローズで監督兼投手(投手コーチも兼任)を務めた大塚コーチに、投手向けパワートレーニングについてお話をうかがいました。

まずはアスリートとして動ける体を作る

背筋を鍛える練習
【写真:コラム 日本選手権初V!新日鐵住金かずさマジックのトレーニング  『一歩ずつのマジック』より】

 昨年9月に現役を引退するまで、大塚コーチはいろいろなトレーニングを経験してきた。ウエイトトレーニングを本格的に始めたのはプロ入り3年目。ただ横芝敬愛高時代も、180センチ78キロと、ある程度体ができていた(現役時代は182センチ95キロ)こともあって、ウエイトトレーニングに取り組んでいたという。

「当時はまだ高校野球では、ウエイトトレーニングがそんなに浸透していなかったと思うのですが、伊藤 昇宏監督が日体大出身で、ウエイトトレーニングに精通していたのもあり、オフは週に4回くらい、みっちりやってましたね。メニューはスクワット、デッドリフト、ベンチプレスといった基本的なものでしたけど。もう25年くらい前の話なので、詳しくは憶えていないのですが、どこかを強化するというより、からだ全体の筋力をまんべんなく高めていたような気がします」

 現在はトレーニングに関する引き出しが多い大塚コーチも、高校時代はほとんど知識がなかった。
「コア(体幹)の重要性もわからなかったですし、スクワットにしてもその目的が何で、これをしたら野球でどう役に立つかも考えていませんでした」

 大塚コーチが高校生だった80年代の終わり頃と比べると、今はトレーニングに関する情報が多く、各所で様々なトレーニング方法が紹介されている。知識という点では格段に今の高校球児の方があるだろう。しかし、いくら知識があっても、知識だけでは…というのは言わずもがなである。大塚コーチはこう言う。

「確かにいろいろなトレーニングがありますが、まず大事なのが、“アスリートとして動ける体を作る”ということです。体幹もしっかり使えるようにしてほしいし、パワーがついても、それを野球で生かせなければ、宝の持ち腐れになるのも覚えておいてほしいですね。高校生なら、流行りのトレーニングに手を出すよりも、ベーシックなトレーニングに重点を置いた方がいいと思いますし、大学や社会人で野球を続けたい選手も、ベーシックなトレーニングで、まず体の基礎を固めた方がいいでしょう」

【1月特集】変身!パワー系球児

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