将来の夢は「野球をやりたい人」の増加

△軟式野球チーム「NBS」を率いる難波さん

 チームは結成から連勝を続け、今年4月には軟式の全国大会「全国軟式野球大会グランドスラム杯」に出場した。結果は準優勝と惜しくも頂点奪取とはならなかったが、全国でも戦えることを証明した。

 「NBS」を率いる難波は26歳の若さで会社経営を始め、自身が創設した草野球チームでも成功を収めつつある。戦力外通告から3年が経つが、「プロ生活に後悔はない」と言い切れるのも、セカンドキャリアで輝く居場所を見つけているからだ。

「正直、こんな風になることは思ってもいなかったです。よく行動力があるとは言われますけど、やりたいことをやっているだけなので。不安があったらうまく行かないことの方が多いと感じるので、仕事でもミーティングなどを重ねたり、喋りやすい環境を作ったりして頑張っています」

 将来的には元プロ野球選手だけでなく、もう一度野球をやりたい人、元高校球児でセカンドキャリアに悩む人などの助け舟として支援することも夢に掲げている。

「一度野球を引退してしまった人に、『こういう選択肢があるよ』と講義を開けたらいいなと思います。チームとしてもゆくゆくは軟式野球界では有名になりたいし、僕らをみて野球をやりたいと思う人が増えたら嬉しいですね」

 コンセプトでもある「もう一度野球熱を高めたい人」の輪を広げていくことで、野球界の発展に少しでも寄与していく考えだ。

【写真】特大弾に笑顔も!元プロ選手達のプレー姿

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