12日、巨人の大江 竜聖投手(二松学舎大付)が秋広 優人内野手(同)とともにソフトバンクのリチャード内野手(沖縄尚学)との交換トレードで移籍することが発表された。

 大江は高卒4年目の2020年にサイドスローに転向したことをきっかけに才能が開花。リリーフでフル回転し、43登板で防御率3.11と飛躍の一年となった。翌年もキレのあるスライダーを武器に中継ぎ陣を支え、47登板で防御率4.09を記録していた。

 移籍するソフトバンクは一軍のリリーフ左腕がダーウィンゾン・ヘルナンデス投手と松本 晴投手(樟南亜細亜大)のみ。長谷川 威展投手(花咲徳栄金沢学院大)もトミージョン手術のため、手薄となっていた。

 巨人のリリーフ陣は枚数が揃い、中川 皓太投手(山陽東海大)の復活で大江の出場機会は限られる。今季一軍登板のないが実績は抜群で、トレード移籍を転機に再び一軍の舞台で躍動したいところだ。

 大江は球団を通してコメントを発表。「8年と少しですが、ジャイアンツで心身ともに成長させていただきました。ソフトバンクホークスに行っても頑張っていきたいと思います」と新天地での活躍を誓っている。

 パ・リーグ4位と苦しむソフトバンクの救世主になれるのか。貴重なリリーフ左腕として腕を振る姿が楽しみだ。