<春季千葉県高等学校野球大会:専大松戸10ー2拓大紅陵>◇3日◇準決勝◇千葉県野球場
昨秋準優勝の拓大紅陵は投手陣が打ち込まれ、7回コールド負けとなった。
185センチ右腕・堀込龍投手(3年)は2回まで無失点に抑えていたが、3回裏、専大松戸打線に捕まり、被安打5を打たれ、3点を失い、逆転を許す。後続の投手も専大松戸打線を抑えることができず、被安打15、10失点、2失策とこれまで堅い守備も乱れ、拓大紅陵らしい試合運びができなかった。
試合を振り返って、坂巻展行監督は「堀込は2回まではよかったのですが、専大松戸さんの打線は変化球にもしっかりと対応ができていました。堀込は直球自体は悪くないのですが、まだ変化球の精度が甘いところがあります。投手陣全員に言えますが、変化球をしっかりと磨くことが夏へ向けての課題になりました」と課題を語った。
リードする加藤 玄竜捕手(3年)は「打たれたボールを振り返ると、甘く入った球が多かったですね。専大松戸さんは本当にミート力が高い打線でした。打ち取りたい時にしっかりと厳しいボールを投げる精度をバッテリーで高めていきたいです」と語った。
それでも二季連続のベスト4であり、ここまでの勝ち上がりを見ても投打の総合力は県内上位であることを示した。坂巻監督は「この春は冬に取り組んできたことを発揮する場ということを伝えてきました。ここまでの勝ち上がりを見ると、それは見せたと思います。県内上位校に勝つためには細かい部分が足りないですね。専大松戸さんのスモールベースボールを見ると、戦術の幅が広いですよね。それを見習っていきたいです」とコールド負けをしながらも、順調にチーム作りが進んでいる拓大紅陵。このコールド負けをしっかりと糧にして、夏には投打でスキのないチームを目指す。