<第77回春季関東地区高等学校野球大会:健大高崎2-0東海大菅生>◇18日◇2回戦◇ひたちなか市民球場

 健大高崎の剛腕・石垣 元気(3年)の剛速球が唸りを上げた。6回表、三振に打ち取ったストレートが156キロを計測し、スタンドは大きくどよめいた。

 その後、速球はほとんど150キロ超えをマークし、平均球速は驚きの152.1キロとプロの投手並のストレートだった。48球を投げ、無四球、4奪三振とコントロールも安定。本人も「今日は力みなく投げられたことが成長点です」と語るように、コントロール重視でも安定して150キロを超えるストレートは脅威だった。さらに直球と同じ軌道で急激に曲がる140キロ前半のカットボール、フォークの精度も高く、三振を奪っていた。また110キロ台のカーブでもストライクを稼ぎ、青柳博文監督からも「緩急がうまく使えていました。今まで一番良かった」と高評価だった。158キロをマークした昨秋の佐野日大戦は四死球も多く、本人も納得いっていなかったが、この試合では中身のある投球ができていた。

 選抜準決勝で横浜に敗れてから、コントロール、変化球の精度を高めてきた石垣。ストレートのコントロールに加え、真っ直ぐと判別してしまうような高速変化球と、いよいよ高校生のレベルを超えた投手になってきた。

<石垣の各イニングの最高球速>

6回 156キロ

7回 154キロ

8回 153キロ

9回 154キロ

平均球速152.1キロ

参考 編集部持参のスピードガン 最速152キロ 平均球速147.64キロ

2年秋 佐野日大戦 最速158キロ 平均球速149.6キロ

3年春 花巻東戦  最速153キロ 平均球速153キロ