広島「今季新戦力の現状通信簿」、新外国人の復活はなるか!?
磐田東時代の二俣 翔一、富島時代の日高 暖己
プロ野球開幕からおよそ1カ月半が経過した。各球団ともにドラフトで獲得した選手や新外国人、あるいは移籍で加わった新戦力の現在地はどうなのか。現在、勝率5割でセ・リーグ3位の広島は、外国人野手を入れ替えて今シーズンに臨んだが、現時点では機能していない。
シャイナー内野手は試合中の守備で右手中指を骨折し、レイノルズ内野手は同じ試合で左肩の違和感を訴え途中交代。開幕3日目となる3月31日に揃って登録を抹消されている。シャイナーはすでに2軍戦に復帰して状況を見て1軍に昇格しそうだが、レイノルズは2軍でも未出場。先行きは不透明だ。
一方で先発ローテーションに入ったハッチ投手は3試合に登板。4月25日のヤクルト戦で2回6失点と打ち込まれたが、その他の2試合は5回3失点、6回2失点と試合は作っている。5月に入ってから登板がなく登録を抹消されたが、これは雨天中止によって登板予定が流れたことによるもの。再び昇格してくるはずだ。
その他、現役ドラフトで加わった内間 拓馬投手(宜野座出身)、FA移籍の西川 龍馬外野手(敦賀気比出身)の人的補償でオリックスから加入した日高 暖己投手(富島出身)は1軍未出場となっている。
育成出身の二俣 翔一内野手(磐田東出身)が1軍初出場を果たした。2020年育成ドラフト1位で磐田東(静岡)から入団。2022年シーズン終了後に支配下登録を勝ち取るも、昨年は1軍出場がなかった。
今年は両外国人選手の登録抹消と入れ替わるように3月31日に1軍昇格。4月4日に初出場し、4月19日には出場5試合目で初安打を記録した。さらに4月25日のヤクルト戦では、プロ初スタメンから初本塁打も放ち、一気に注目を浴びた。その後も登録を抹消されることなく1軍に帯同し続けている。15試合で打率.174(23打数4安打)、1本塁打と。まだ結果を残したとはいえないものの、育成入団から高卒4年目で飛躍への道を進み始めたことは間違いない。
※数字は5月12日終了時点
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