News

田中正義(日本ハム)のストレートは「打てない」!?移籍2年目、さらにアップグレード中!

2024.02.13


創価大時代の田中 正義

日本ハムに移籍して2年目を迎える田中 正義投手(創価高出身)の仕上がりが、「エグイ」と評判だ。11日の楽天との練習試合に登板した田中は、最速150キロをマークし、1イニング2三振を含む完全投球を見せた。その直球はうなりを上げるような勢いのある球で、2三振ともに直球の空振り三振だった。

新庄監督も「打てないでしょ」と大絶賛。本人も納得の表情で自分の投球を振り返った。昨年25セーブを挙げて、日本ハムの守護神としての地位を確立した右腕が、今年は絶対的な守護神への成長を予感させた。

ゆったりとしたフォームからリリース時だけに、全力のパワーを注ぎ込む。今春のキャンプでは無駄な力を省いた投球フォームを追求し、ジャイロフォークとスイーパーの新球への挑戦も行っているという。アップグレードにも余念がないが、その土台ともいうべき直球の仕上がりは完璧に近い。ファンの間でも今季への期待は高まるばかりだ。

2016年、5球団の競合の末にクジを当てたソフトバンクにドラフト1位入団した。しかし度重なるケガと、直球のキレが戻らないことで苦しんだ。そして2022年オフ、日本ハムからFAでソフトバンクに移籍した近藤 健介外野手(横浜高出身)の人的補償で日本ハムに移籍。23年は守護神となり、初セーブをマークした時はお立ち台で涙した。新球団で「リスタート」に成功した右腕は、移籍2年目にさらなる飛躍にまい進している。

2016年ドラフト1位の同期には、西武の今井 達也投手(作新学院出身)、中日の柳 裕也投手(横浜高出身)、阪神・大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)、オリックス・山岡 泰輔投手(瀬戸内高出身)が、指名された球団で主力として君臨している。今年は、移籍を経験し苦労した「ドラ1」右腕が、本当の実力を発揮する番だ。

思い返せば2016年ドラフトでクジを外したものの、日本ハムは田中をドラフト1位で指名している。その時は「縁」がなかったかもしれないが、再び選んでもらった「縁」を胸に、田中がその剛腕を振り続ける。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.29

【宮崎】延岡学園と日章学園がともにタイブレークを制して4強入り<県選手権大会>

2024.05.29

【佐賀】龍谷が佐賀商を破って優勝<NHK杯>

2024.05.29

パ・リーグ守護神成績一覧 際立つ則本の安定感!

2024.05.29

【2024年春季地区大会最新状況】北海道は北海が4季連続Vを達成、6月1日は近畿が準決勝、北信越&中国が開幕

2024.05.29

”魔曲”も登場! 9連勝千葉ロッテを支える今季の新戦力

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!