高橋光成、浅間大基などプロ野球に進んだ昨年の18U日本代表の現在地
今年の甲子園優勝投手小笠原 慎之介(東海大相模)や、素晴らしい走塁と守備を見せたオコエ 瑠偉(関東一)、スーパールーキー清宮 幸太郎(早稲田実)らが選ばれた今年のU-18日本代表。その世代の精鋭達が集まる日本代表であるが、日本代表に選ばれることがゴールではない。昨年度、同じように日本代表に選ばれた先輩たちは、現在それぞれの道に進み、さらに野球の道を極めている。今回は、昨年のU-18日本代表の現在の活躍を見てみることにする。
プロ初完封など順調に勝ち星を挙げる高橋 光成
2014年 18Uアジア選手権出場時の高橋 光成
高橋 光成(2014年インタビュー【1】 【2】)
高橋は二軍の先発ローテーション入りしイースタン・リーグでは13試合に登板し、4勝4敗。8月2日にプロ初登板を果たすと、福岡ソフトバンク戦では負け投手になったが、8月9日のオリックス戦では6回途中まで無失点の好投で、プロ初勝利を手にした。そして8月16日の福岡ソフトバンク戦では5回4失点で降板したが、打線の援護もあり、プロ2勝目を手にすると、8月23日の千葉ロッテ戦で武田 翔太(福岡ソフトバンク)以来となる高卒1年目でプロ初完封し、3勝目を挙げた。
想像以上のパフォーマンスを見せる高橋。この1年目の経験が必ず来年以降に生きてくるだろう。残りのシーズンでどれだけの実績をあげられるか注目だ。
飯塚 悟史(2014年インタビュー【前編】 【後編】)
恵まれた体格から、制球力を武器に日本文理を甲子園ベスト4まで導いた飯塚 悟史。ドラフト7位で横浜DeNAベイスターズに入団後は着実に力をつけ、ファームでは4試合に登板し、1勝0敗。14回を投げ、防御率0.64という好成績をマークした。しかし、右ひじを痛め現在は療養中となっている。ファームで好成績を残していただけに非常に残念であるが、復帰後の活躍が楽しみである。
栗原 陵矢
福岡ソフトバンクホークスからドラフト2位指名を受け、現在プロで活躍中の栗原 陵矢。ソフトバンクでは、将来の主将を目指すということで、奮闘中である。二軍では出場機会に恵まれず、1試合に出場、4打数2安打を記録。現在は三軍にて経験を積んでおり、非公式戦に52試合出場し(8月21日現在)、.275、2本塁打、17打点をあげている。コツコツ焦らず、一軍マスクを目指していきたい。
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浅間 大基は一軍デビュー!他の選手もファームで研鑽を積む
2014年 18Uアジア選手権出場時の浅間 大基
岡本 和真(2014年インタビュー【1】 【2】)
ドラフト1位指名で読売ジャイアンツに入団し、未来の4番として期待がかかる岡本和真。ファームにて、一軍出場機会を虎視眈々と狙う。8月23日現在の成績は、打率.254とまだまだその才能を100%発揮しきれていない。ただ、8月1日のイースタン・リーグ楽天戦では、同じくドラフト1位で楽天に入団した安楽 智大(2013年インタビュー・関連コラム)から本塁打を放つ活躍を見せている。今は焦らず、ファームで着実に経験を積んだ後、ジャイアンツの4番に座る姿を見てみたい。
香月 一也(2014年インタビュー)
ドラフト5位で、大阪桐蔭から千葉ロッテマリーンズに入団した香月 一也。打撃が光る香月だが、ロッテ二軍でも好成績を残している。二軍にて、規定打席に到達し、8月23日現在83試合に出場。打率は.221となっているが、二塁打4本、三塁打1本、そして本塁打3本という成績を残している。身長は176cmとそこまで大きくはないが、抜群のミート力で本塁打も放てるルーキーは、日々一軍昇格を目指し、調整を行う。
脇本 直人(2014年インタビュー)
脇本 直人は、「角中 勝也二世」と呼ばれ、健大高崎からドラフト7位指名で千葉ロッテマリーンズに入団。守備に課題がありつつも、打撃と走力がウリの選手となっている。ファームでは8月23日現在88試合に出場し、打率.187、本塁打3本を放つ活躍を見せている。先に紹介した同じく高卒ルーキーの香月 一也と切磋琢磨しながら、角中二世となるべく、練習に励む。
浅間 大基(2014年インタビュー)
浅間 大基は、横浜からドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団した。すると、5月1日の楽天戦で、いきなり2番センターでスタメン出場を果たし、その試合で初安打、初得点、初盗塁という結果を残し、見事勝利に貢献。初のヒーローインタビューも経験した。その後も、高卒ルーキーとして16年ぶりとなる、デビュー戦から3試合連続安打を放つ活躍を見せる。一軍では、規定には到達していないが、打率.263、25安打、8打点、4盗塁をマーク。二軍では、.305、6本塁打、32打点、9盗塁をマークしている。
高卒プロ1年目で大きな活躍をすることは非常に難しい。その中で、浅間 大基、高橋 光成のように、すでに一軍で結果を残している選手もいる。今年選ばれたU-18日本代表選手もどのようにステップアップしていくのかに注目が集まる。
次回は大学・社会人に進んだ選手の現在地に触れていく。
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