岡本 和真選手 (智辯学園)
寸評
夏の大会、18Uでの打撃の模様を見てきて、今年の高校生では最も木製バットの適応力が高い選手だった。巨人では久しぶりの右の長距離砲の入団。完成系には江藤智(広島~巨人~西武)を彷彿とさせるような打者になるかもしれない。彼の最後の夏の模様を振り返っていく。 (打撃) もう木製バットでもあまり関係ないと感じたのは、18Uの強化合宿の時だ。まず打撃練習から他の選手と比べ打球の勢いが違った。プロ野球選手が木製で打撃練習をしているように見えた。その直後の関西大戦では、第1打席ではライトフェンス直撃の三塁打。第4打席は詰まりながらもセンター前へ。そして第5打席は高めへの直球を見逃さず、左中間を一気に破る二塁打。今年、高卒プロを迎える選手とは思えない迫力ある打撃であった。 彼のツボは外角ベルトゾーンから高めであるのは変わりない。右中間へ鋭い当たりも打てるのだが、基本的に巻き込んで打つことが多い。打球は左方向が中心だ。 スタンスはスクエアスタンスで構え、グリップを高めにおいて背筋を伸ばして構えている。上段で構える姿には雰囲気を感じさせる。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、足を高々と上げていきながら、タイミングを計り、真っ直ぐ踏み込んでいく。この動きが、彼のタイミングの取り方なのだが、気になっているのは、140キロ以上のストレートに振り遅れる打球が多いということ。ステップが大きいから、遅れているのか?
更新日時:
2014.12.31