Column

ソフトバンク1位公表のイヒネ、今宮&柳田をミックスした超大型遊撃手の誕生となるのか

2022.10.20

ソフトバンク1位公表のイヒネ、今宮&柳田をミックスした超大型遊撃手の誕生となるのか | 高校野球ドットコム
イヒネ イツア内野手(誉)

ソフトバンク1位公表のイヒネ、今宮&柳田をミックスした超大型遊撃手の誕生となるのか | 高校野球ドットコムプロ志望届提出者一覧
高校生154人
大学生187人

ソフトバンク1位公表のイヒネ、今宮&柳田をミックスした超大型遊撃手の誕生となるのか | 高校野球ドットコム一覧
2022年高校生ドラフト候補リスト
2022年大学生ドラフト候補リスト
2022年社会人ドラフト候補リスト
2022年 引退者・退団・戦力外リスト

 実現すれば13年ぶりのことになる。ソフトバンクが今ドラフトで、(愛知)のイヒネ イツア内野手(3年)を1位で指名することを公表した。188センチ、83キロの体格で、攻守にわたりスケール感抜群の大型遊撃手。甲子園に出場はしてないが、多くの球団がトップクラスの遊撃手という評価をしていた逸材だが、ソフトバンクがいち早く手を挙げた。

 ソフトバンクが高校生の遊撃手をドラフト1位指名するのは、2009年の今宮 健太内野手(明豊出身)以来、13年ぶりのことになる。獲得することができれば、当然「ポスト今宮」として大きく期待されることになる。今宮も今年で31歳になった。今季は初の打率3割も狙えるほど打撃は好調だったが、年齢には勝てない。そろそろ本格的に後継者を育てないければならない。これまでも遊撃手をドラフトで指名してきたが、いずれも「大型」ではなく、守備中心の三拍子揃った選手が多かった。イヒネがしっかり育てば、向こう10年はチームの攻守の柱が安泰となる。

 イヒネ本人は柳田 悠岐外野手(広島商出身)に憧れているという。伝説のメジャーリーガー、ケン・グリフィーJrにも憧れ、2人の動画を研究し、自分の打撃に取り入れているという。たしかに、構えた時にバットを激しく揺らしているのは、往年のケン・グリフィーJr.そのもの。フルスイングして大きくフォロースルーを取るあたりは柳田に似ている。さらに、大きな体格ながら、態勢を崩されながらもバットに当ててヒットにすることもあり、「変態打ち」とも言われる柳田スタイルの素質もあるかもしれない。

 柳田は、鳴り物で入団したわけではなかったが、ソフトバンクに入団して花開いた。もちろん、王 貞治・球団会長も「惚れた逸材」だったこともあったが、長所を存分に伸ばす方針を実行してきた中心人物が、今の藤本 博史監督だ。イヒネにとっては柳田本人がいることはもちろんだが、柳田を育てた男が監督としていることは心強い。思い切って自分の素質を伸ばすことに専念できる。

 今宮と柳田。2人は体格こそ違うが、プロ野球界ではトップクラスの遊撃手とスラッガーである。この2人の攻守の後継者として期待がかかるイヒネが、どんな選手として成長していくのか。まだドラフト前なのに気が早すぎるといわれそうだが、そんなことを想像するとワクワクする。

(記事=浦田 由紀夫

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.11

【2024年最新版 スーパー中学生リスト】 関東地区の強豪校注目の遊撃手、高校スカウト殺到の大型左腕、中村剛也の長男など38人をピックアップ

2024.05.11

名門・東海大相模の進路紹介!プロ注目打者は東洋大、エースは中央大で早くもリーグ戦に出場!

2024.05.11

【新潟】プロ注目右腕の帝京長岡・茨木が完封、日本文理とともに決勝進出<春季県大会>

2024.05.11

シニア日本代表が発表!選抜大会準優勝の主力打者、ベスト4の主将、優秀選手などが選出!

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>