第992回 奪三振率の高さを生み出す「強い信念」と「明確な自己分析」 豆田泰志(浦和実)2019年07月09日

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【目次】
[1]ハイレベルな環境とのびのびとした雰囲気が土台を作る
[2]回転数と高卒プロ入りへの信念

 村田 賢一春日部共栄)や飯島 一徹東農大三)など、好投手の活躍が非常に目立った今年の春季埼玉県大会。その中で、2年生ながら大きな存在感を放ったのが浦和実豆田 泰志だ。
 130キロ後半のキレのある直球を軸に、完成度の高い投球を披露して、チームの県大会準優勝、そして関東大会出場の原動力となった。

 そんな豆田の飛躍の土台となったのは、ハイレベルな環境や支えてくれる仲間の存在、そして自分の特性を理解した明確な自己分析にある。今回は、そんな飛躍の背景を紹介していきたい。

ハイレベルな環境とのびのびとした雰囲気が土台を作る



豆田泰志(浦和実)

 小柄な体を目いっぱい使い、下半身主導のフォームから抜群のキレのある直球を投げ込み、この春大ブレイクを果たした豆田。その才能の片鱗は、すでに中学時代から見せていた。

 越谷市立千間台中学出身の豆田は、中学生にしてすでに球速は138キロを記録しており、「東日本最速」の呼び声もあったほど。また中学3年時には、埼玉県の選抜チームである埼玉スーパースターズに選ばれ、現在春日部共栄で3番打者を務める平尾 柊翔や、市立川越のショートを務める髭大史らと共に、代表チームも経験した。

 「平尾 柊翔も髭大志も、力もあって守備が上手くとても印象に残っています。
 選ばれた当時は、埼玉の代表という感覚がわからなかったのですが、1000人ぐらいいる中の代表なので、それなりの結果は出したいなと。周りもレベルが高かったので、とても刺激になりました」

 高いレベルを経験したことは、進路選択にも強い影響を与えた。県内外の甲子園の常連校から、多くの誘いを受けたことを豆田は明かすが、そんな中で選んだのは浦和実だった。
 豆田は浦和実を選んだことを次のように振り返る。



豆田泰志(浦和実)

 「浦和実には、兄がいたこともありますが、強豪校を倒して甲子園に行きたい気持ちもありました。当時、浦和実はベスト8くらいの実力があり、『簡単には甲子園には行けないけど、チャンスはある』といったチームでした。どこが浦和実に決めた理由です」

 だが、この選択は豆田にとって非常に良い選択であった。
 「強豪校を倒して甲子園に行く」という現実的な目標を目指せるだけで無く、厳しい上下関係もなくのびのびと野球ができる環境は、豆田に非常にフィットしていた。そんなチームの雰囲気は、この春の快投にも大きく影響していたことを豆田は明かす。

 「準々決勝昌平戦では良いピッチングが出来ましたが、実はその前の2試合では、あまり良い投球ができていませんでした。
 結構足を引っ張って、ずっと落ち込んでいたのですが、昌平戦の前に先輩方から『大丈夫だよ』と声を掛けていただいました。その言葉で『やらなきゃな』という気持ちが強くなりましたし、その後から自分の調子もだんだん戻ってきたかなと思っています」

 春季埼玉県大会準々決勝の昌平戦では、7回までノーヒットノーランの快投を見せた豆田だが、その裏にはチームメイトの的確で温かいフォローがあったのだ。
 埼玉スーパースターズのハイレベルな環境に加えて、浦和実ののびのびと野球が出来る雰囲気。これまでのこうした環境が、豆田の大ブレイクに繋がっていったのだ。

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プロフィール

豆田泰志(浦和実)
豆田 泰志(まめだ・たいし)
  • 浦和実
  • ポジション:投手
  • 投/打:右/右
  • 身長:172センチ 体重:72キロ
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