Interview

春季長崎大会を制した長崎日大の“飛ばない新基準バット”との向き合い方

2024.04.11


長崎日大・平山清一郎監督

春季長崎県大会で2季連続16回目の優勝を飾った長崎日大。平山清一郎監督に、今季より導入された「低反発バット」について話を聞いた。
センバツでもスタンドインしたホームランはわずか2本。“飛ばない”“打球速度が落ちる”新バットの影響は大きかった。長崎日大はどのような対応をしたのだろうか。

「とくに何を対策したというわけではなくて、とりあえず慣れることが一番かなと思って…」
と平山監督。
変わることに目が行きがちだが、打撃の基本が変わることはない。いつもの練習をきちんとこなす中で、慣れていくことが大事だということだ。

「練習でも、低反発バットを使ってバッティング練習をしています。冬の時期には1キロの木製バットを使う練習もあるんですけども。今年は極力そういうようなものを減らして、低反発バットを使う機会を増やしました」。

一方、守備については、意識づけする点が多くあった。
「風で打球が死んだり(失速したり)するので、ボールは諦めずに取りに行かなきゃいけません。変則的な打球や大飛球でも、内野が一生懸命、諦めず追うなど守り側を意識づけすることが多かったかなと思います」。
結果として、長崎日大は県大会を制した。変化に対して、どのように対応するのか、もしくは対応しないのか。取捨選択も指揮官の腕の見せ所なのかもしれない。

平山監督はまだ、低反発バットへの回答を出してはいない。
「色々と模索しながらの戦い方になります」。
低反発バットへの最適解を探す戦いは続く。

<関連記事>
◆サヨナラで春季大会優勝 長崎日大・平山監督「大差で負けていた可能性も十分にあった」 海星相手の劇的勝利に感じた選手の成長
◆【九州】20日から九州大会が開幕、10日の沖縄決勝で出場校が出揃う
◆【一覧】高校日本代表一次候補39人
◆【九州地区春季大会注目選手リスト】宮崎学園の大型左腕、鹿児島実の147キロ右腕など25人のプロ注選手たち
◆【一覧】全国各地区春季大会組み合わせ

 

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.26

【春季四国大会逸材紹介・高知編】2人の高校日本代表候補に注目!明徳義塾の山畑は名将・馬淵監督が認めたパンチ力が魅力!高知のエース右腕・平は地元愛媛で プロ入りへアピールなるか!

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.26

【奈良】智辯学園が13点コールド!奈良北は接戦制して3回戦進出!<春季大会>

2024.04.26

【春季奈良県大会】期待の1年生も登板!智辯学園が5回コールド勝ち!

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!