Interview

サヨナラで春季大会優勝 長崎日大・平山監督「大差で負けていた可能性も十分にあった」 海星相手の劇的勝利に感じた選手の成長

2024.04.09


長崎日大・平山清一郎監督

春季長崎県大会決勝で2季連続16回目の優勝を飾った長崎日大。平山清一郎監督に大会を振り返ってもらった。

決勝は海星相手に1-0の劇的なサヨナラ勝利。激戦を繰り広げた相手について「脚力もあるし、(バットを)振る力もある。はっきり言って1本出ていれば大差で負けていた可能性も十分あります」と率直に話してくれた。そんな強敵相手に、丁寧な試合な運びで勝利できたことに、平山監督は選手の成長を感じている様子だった。

特に、平山監督が成長を感じた選手の一人が、三丸 悠成選手(3年)だ。 被安打2、10奪三振とチームの勝利に大きく貢献した三丸について、平山監督は「三丸が期待に応えてくれるピッチングをしてくれたんで、それは本当に助かりました」と話した。
三丸が、春季大会を西尾 海純(3年)と並んでチームをけん引きする投手として一皮むけたのはチームに大きな収穫だっただろう。

また、攻撃面では今大会のキーマンとなった選手として加藤 太陽(3年)をあげた。
「広角にも打て、変化球にも対応できます。あんまり弱点がないのが彼の強みだと思います。また、チャンスにも強いですね。春の大会での加藤の打点率はかなり高いと思います」と平山監督の言葉から加藤への信頼感が伝わってきた。

投打で、キーマンがしっかりと活躍した長崎県大会だったといえる。
また、「エラーも少し出ましたけれども、ある程度守れるようになったのかなと思います」と冬場に鍛えた守備力が、春にレベルアップしたことを実感している様子だった。

20日から佐賀県で九州大会が開催される。大会に向け平山監督は「九州大会では1試合でも多く公式戦を経験できるように頑張りたいと思います。」と語る。
九州大会で長崎日大がどのような活躍をするのか期待したい。

<関連記事>
◆【九州】20日から九州大会が開幕、10日の沖縄決勝で出場校が出揃う
◆【一覧】高校日本代表一次候補39人
◆【九州地区春季大会注目選手リスト】宮崎学園の大型左腕、鹿児島実の147キロ右腕など25人のプロ注選手たち
◆【一覧】全国各地区春季大会組み合わせ
◆【一覧】2024年 高校生ドラフト候補リスト

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.26

新潟産大附が歓喜の甲子園初出場!帝京長岡・プロ注目右腕攻略に成功【2024夏の甲子園】

2024.07.27

昨夏甲子園4強・神村学園が連覇かけ鹿児島決勝に挑む!樟南は21度目の甲子園狙う【全国実力校・27日の試合予定】

2024.07.26

名将の夏終わる...春日部共栄・本多監督の最後の夏はベスト4で敗れる【2024夏の甲子園】

2024.07.26

報徳学園が3点差をひっくり返す!サヨナラ勝ちで春夏連続甲子園に王手!【2024夏の甲子園】

2024.07.26

「岐阜県のレベルが上がっている」県岐商が2年ぶりの決勝進出も、岐阜各務野の戦いぶりを名将・鍛治舎監督が称賛!【24年夏・岐阜大会】

2024.07.25

まさかの7回コールドで敗戦...滋賀大会6連覇を目指した近江が準決勝で涙【2024夏の甲子園】

2024.07.24

享栄、愛工大名電を破った名古屋たちばなの快進撃は準々決勝で終わる...名門・中京大中京に屈する

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.21

名将・門馬監督率いる創志学園が3回戦で完敗…2連覇狙う履正社は快勝【近畿・中国実力校20日の試合結果】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」