第16回 ドラフト高校生 野手編 「1996年世代は個性派な野手が勢揃い!」2014年10月19日
今年の野手は捕手・内野手・外野手それぞれで個性的な選手が揃っていて、面白い年だ。そんな選手たちに迫っていきたい。
投手編【前編】右の本格派が豊富な1996年世代
【後編】西日本を代表する右の本格派と高校生左腕を紹介!
【目次】
[1] 高校生を代表するスラッガー・岡本和真・高濱祐仁
[2] 栗原、清水など個性派揃いの高校生捕手たち
高校生を代表するスラッガー・岡本和真・高濱祐仁

高濱 祐仁(横浜)
今年は岡本 和真(智辯学園)(2014年3月インタビュー・2014年8月インタビュー)が一番の注目株だろう。高校通算73本塁打の長打力が一番の注目だが、岡本の良さは横着さがないことだ。今までのスラッガーといえば、やんちゃ坊主ともいえる選手が多かった。岡本はとてもスラッガーとは思えないほどのチーム思いの打撃をする。
下手なボール球に手を出すことはないし、勝負を避けられても嫌な顔をしない。スラッガータイプの選手が一番苦労するのが、変化球の対応だが、岡本の場合、変化球の対応も良い。だがストレートをしっかりと捉えきれないのが課題なので、ストレートの対応力を高めれば、プロでも存在感を示せるだろう。
木製バットの対応は18Uの試合を見ていても、最も適応していた。一塁手なので、使うポジションが限られるが、将来のスラッガー候補が欲しい球団にとってはおススメの選手といえるだろう。
岡本と並ぶスラッガーとして注目される高濱 祐仁(横浜)。不調だった2年の時よりもスイング軌道がスムーズになり、的確にボールを捉えることが出来るようになった。アベレージヒッターでウリにするのか、スラッガーとしてウリにするのか、方向性がイマイチ見えなかったが、NPBの舞台では自慢の長打力に磨きをかけた打撃を見たい。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
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