高濱 祐仁選手 (横浜)

高濱 祐仁

都道府県:神奈川

球歴:横浜

ポジション:一塁手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:82.0 kg

寸評

北海道日本ハムファイターズから7位指名の高濱 祐仁。鮮烈なデビューを飾った1年夏と比べると、全体的は悔しさが残るばかりの内容だったのではないだろうか。2014年度の高校生を代表するスラッガーとして期待される高濱だが、能力を発揮できず、高濱と横高関係者がやきもきしている姿を生で見てきた。 思った以上にミート力はあるし、守備も肩の強さがあり、もちろん上位候補と期待されただけに、ポテンシャルは非常に高く、鍛えがいのある野手と言う印象である。ただ名門・横浜の4番を任されているのであれば、バリバリの上位候補の選手になってほしかったというのが横浜ファンの願いだったと考えられる。プロは高校に比べれば個人を確立することが求められる。高濱が生きる道とすれば、年間20本~30本を計算できるスラッガーになる道しかない。 (打撃) 実際の試合を見るとツボにはまったときの打球の速度といい、飛距離といい、別格の逸材である。変化球にはおっつけて当てるのもうまく、器用な所がある。兄の卓也同様、打席の雰囲気がとても良い。ゆったりと構えることが出来ており、如何にもスラッガーと思わせる威圧感なのだが、さすが高濱だなと思わせる打球が少なかった。
構えを見ていくとスタンスはスクエアスタンス。グリップは肩の位置に置いて背筋を伸ばして構えることが出来ている。重心はやや高く、打席の雰囲気は坂本勇人(巨人)らしい構え方なのは1年当時から変わりなく、打ち方自体、坂本と体の使い方が似通ったところがある。 投手の足が降りた所から始動を仕掛けていき、足をしっかりと上げていきながら、間を取ることが出来ている。足の上げは大きいため、トップで立ち遅れないように早めに始動を仕掛けて、準備の体勢がしっかりと取れている。 1年に見た時は素晴らしいのは振り出しで、トップを作った後、右わきをぐっと締めて、肩口から振り出すことが出来ていて、インサイドアウトでボールを捉えることが出来ていた。
今はスイング軌道を見るとアウトサイド。いわゆるドアスイングといわれる ドアスイング気味でも、打球を遠くへ飛ばす選手は数多くいる。MLBのスラッガーを見れば、アウトサイドのスイングでも豪快で、力感のあるスイングが出来ている。高濱の場合、力感がないスイングが続いている。力感を感じないかというと、下半身にどっしりさがなく、上半身の回旋だけのスイングが結構見られること。それが力感のあるスイングが少なかったのではないだろうか。 頑固者といわれている高濱だが、何か迷いが見えたスイングが多く、萎縮しているように感じた。悪くはないが、高濱のポテンシャルを考えれば、もっと迫力あるスイングが出来たはず。それはプロに入れば、一つの結果に対して一喜一憂することなく、1年に見せていた高濱らしい力感のあるスイングを取り戻すことが課題だ。
(守備・走塁) 遊撃守備を見ると、遊撃選手に求められるスピーディさ、俊敏性というのはない。プロでは遊撃を守るのは厳しいが、それなりの肩の強さ、遊撃でフットワーク、反応は磨かれているので、三塁手は可能だろう。出場機会を増やすためには一塁・左翼をこなすことも考えらえる。 脚力はそれほど高くなく、足をウリにする選手ではない。あくまで打撃で勝負するタイプとなるだろう。
更新日時: 2014.12.10