<春季奈良県大会:天理8-0橿原学院>◇8日◇準決勝◇佐藤薬品スタジアム
今春のセンバツに出場した天理がコールド勝ちで決勝進出。3季連続の近畿大会出場を決めた。
天理はこの試合を含め、4試合を無失点で勝ち上がっている。今大会でエースナンバーを背負うのがセンバツでは登板のなかった松村 晃大投手(3年)だ。
元々は右横手投げだったが、昨秋の近畿大会が終わってから下手投げに転向。「前よりコントロールが良くなって、試合を作ることができるようになったと思います」とこれが功を奏した。
「夏は体力勝負というところがあるんです。今のピッチャーで体力を持っていて、『鍛えたらいける』というのが彼なんです。ある程度、技量は経験を積んだら上がるだろうということで、彼に白羽の矢を立てているところなんです」と藤原 忠理監督は夏を見据えて、松村を主戦に春の県大会を戦うことを決意した。
「打たせて取ることを意識していました」と松村は立ち上がりから丁寧な投球を披露。4回を投げて、無安打1四球2奪三振で無失点と危なげない投球を見せた。
さらに2回戦で本塁打を放っている松村は打撃でも活躍。1対0で迎えた2回裏には無死一、二塁から左翼線への2点適時二塁打で追加点を挙げると、3回裏には一死満塁から左翼席に満塁本塁打を放った。
2打数2安打1本塁打6打点と大当たりだった松村。「そんなに自信はないですけど、バッティングは楽しいので、良い結果になって良かったです」と振り返った。
計4人の継投で橿原学院打線をわずか1安打に抑えた天理投手陣。エースの下坊 大陸投手(3年)はここまで登板しておらず、投手層の厚みが増してきた。
初戦敗退に終わったセンバツから着実に強化を進めている。近畿大会では真価を発揮することはできるだろうか。
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