<2025年全国高校野球選手権愛知大会:名古屋たちばな6-0高蔵寺>◇6日◇2回戦◇岡崎レッドダイヤモンドスタジアム

 名古屋たちばなが151キロ左腕・芹澤 大地投手擁する高蔵寺に6対0と完勝した。末恐ろしい1年生が現れた。

 それが1番セカンドでスタメン出場した萩迫 裕貴内野手(1年)だ。いきなり芹澤の151キロのストレートに見逃し三振に倒れたが、その前に芹澤の直球を捉え痛烈なファールを打っていた。

 第2打席にストレートを打ち返し、右前安打を放ち、その後、先制のホームを踏む。第3打席はセーフティースクイズ(記録は野選)に成功。第4打席はストレートを弾き返し、左中間を破る適時二塁打となり、4打数2安打2打点の活躍だった。

 芹澤の140キロ中盤に対しても振り負けないバットコントロールの良さは秀逸のものがある。中学時代は名門・東海中央ボーイズ出身。愛知招待試合の仙台育英戦では1番セカンドで抜擢され、3打数2安打の活躍を見せ、評価を高めた。東海中央ボーイズの先輩・淺井大介内野手(3年)と二遊間を組んで、ともに安打を放ち、芹澤攻略に成功した。

 バットコントロールの良さ、俊敏な二塁守備に加え、走塁技術も高く、まさに走攻守三拍子揃ったプレイヤーとして、3回戦以降の活躍にも注目が集まる。