<春季千葉県高等学校野球大会:専大松戸2-0東京学館浦安>◇27日◇準々決勝◇柏の葉公園野球場

 専大松戸が完封勝利で準決勝進出を果たした。 高橋 昊成投手(3年)が143球の熱投で完封勝利を挙げ、春季3連覇へ一歩前進した。

 高橋は初回に二死満塁のピンチを切り抜けると、その後は6回までパーフェクトに抑えるなど安定した投球を披露した。終盤は走者を許しながらも冷静なフィールディングを見せ、迎えた9回には二死二塁から中安打を許したが、長谷川 大納外野手(2年)の好返球もあり得点を許さなかった。持丸 修一監督も、「我慢してよく投げたと思います」と好投を称えていた。

 野手陣も「打線が良くなった」と持丸 修一監督が話すように、初回のチャンスで高橋が犠牲フライ、3回にも4番の牧野 大瑚内野手(3年)が内野安打で得点をあげるなど、派手さはないものの着実に得点を重ねていった。この日2安打を放った牧野は、「チャンスの時は単打でも一点を取ることを意識している」と話し、「ヒットを打たずに得点を取ることはチームの目標でもあるので、走塁やバントが絡む野球をしていきたい」と理想を語っていた。

 次戦は関東大会出場と3年連続の春決勝進出がかかる。牧野は「自分が打って、チームの関東大会出場を決めれるように頑張りたい」と意欲を見せる。春3連覇へ、勝利に導く4番の一打に期待したい。