<春季千葉県高等学校野球大会:習志野3-1四街道>◇27日◇準々決勝◇柏の葉公園野球場

 習志野が勢いに乗る四街道を3対1で下して2年ぶりの春ベスト4進出を決めた。

 前日は東海大市原望洋に14安打10得点で6回コールド勝ちを収めたが、この日はロースコアの接戦となった。先発の中西 敦也投手(3年)は、「制球力をよくするために下半身の強化や柔軟性をつけるトレーニングを積んできた」と、冬場の練習の効果を発揮。初回は球が浮いていたが「2回以降は自分でも調整できた。守備にも声をかけてもらい、支えられて投げることに集中できた」と外角にボールを集めて相手打線を手玉に取った。6回途中に死球を与えると一人を三振に切ったところでエース右腕・向井 脩人投手(3年)に変わった。向井は2回1/3を投げて無安打無失点と好救援で勝利に導いた。

 中西は 「向井は力で押していけるが自分はその技術がないので、制球力や打たせて取るスタイルでアウトを重ねることができる」と自信の色を出しながら結果を残した。春季大会もちろんのこと、夏を見据えても計算できる投手の枚数が増えることは収穫だろう。小林 徹監督も「試合で投げられる選手が多いことは、彼らにとってもいいこと。公式戦で投げられたことは中西にとってもいい経験になったと思う」と両腕の活躍に目を細めていた。

 次戦は市船橋と対戦。中西は「厳しい戦いになるので、1週間で調整して全力で挑みたい」と意気込んでいた。