【目次】

  1. 大切なのは体重を支えられる筋力の獲得

  2. 自重トレーニングで十分筋力強化は出来る!

  3. 大事なのは1日でどれだけ食べられるか

  4. 目安は7.5時間くらい睡眠してほしい!

自重トレーニングで十分筋力強化は出来る!

チームによってはウエイトトレーニングを実施出来る環境ならば、「そういったところはやってみても良いかもしれません」と山崎さんは話すが、やはり大前提は自重トレーニングをやり込むことだ。

「持ち上げることが出来ない過度な負荷でウエイトトレーニングをすれば、ケガのリスクが高まります。
高重量を扱えずフォームを崩してしまうと、鍛えたい部位とは関係ないところに力が入る。刺激を与えたいところにしっかり負荷をかけられないという危険性があります。もちろん、適度な負荷をかけられるようにウエイトトレーニングを実施出来るのであれば、やっても良いと思いますが、とにかくトレーニングをするにあたってマストではないです」

だから山崎さんは自重トレーニングを推奨するわけだが、一方で中学、高校で活躍する選手たちの様子を見ていくと、やはり筋力は必要であるようだ。

「ゼット測定の結果だと、体脂肪率が低い選手だと5%も満たない選手も出てきます。それくらい小さい選手もいるんですけど、運動・栄養・休養の3つをしっかり取り組めている選手は中学、高校で活躍していると思います。
実際、ゼット測定を受けていた選手の中でドラフト指名を受けた選手たちは、総筋量という項目が1000以上をたたき出してくる。その他の項目も高い数値の選手が多いです。もちろん柔軟性をしっかりやることが大前提ですけど、そのうえで筋力を高めて、最後はプレーに落とし込むことが大切です」

その筋力を高めるためにまず自重トレーニングを実施するわけだが、そこにアクセントを加える方法として、山崎さんは加圧トレーニングを紹介する。

「加圧トレーニングをすると血流に制限をかけるので、乳酸を貯めることが出来ます。すると、それに反応して成長ホルモンを分泌させることが出来るので、結果的に筋繊維を傷つけることなく低負荷で高重量を扱っているのと同じ状況になり、筋肉の成長、筋肥大を促すことが可能になります。なので、毎日できますし、加圧しながら腕立てをすればより高い効果を発揮させることが出来ます」

トレーニングというと、NPB選手たちが取り組んでいるように、ジムで追い込むようなイメージが出てくるが、自重トレーニングでしっかりとやり込めれば、十分筋力強化は出来そうだ。

大事なのは1日でどれだけ食べられるか

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