同世代たちの交流は成長の大きなきっかけに
さらに選手たちを成長させるきっかけとなるのは同世代の交流です。高校野球は他のカテゴリーと違って、他チームの選手と練習する機会はなかなかありません。合同練習をする際も高野連へ届け出が必要になります。
今回の強化合宿はかなり有意義なものになりました。横浜の左腕・奥村 頼人投手はこの光景に驚いたといいます。
「こんなに自分の技術のことを話すのかと驚きました。だから僕も自分が持っている技術論を包み隠さず話をしました」
奥村投手は中村 心大投手(早稲田実)にチェンジアップのアドバイスをしたそうです。
「開会式で少しだけチェンジアップの投げ方については話をしたのですが、深く話をすることができなかったので、この合宿で対面でじっくり話すことができたので、さらに詳しく話をしました」
他の投手たちも意見交換しながら、練習をしたそうです。昨夏甲子園優勝左腕・西村 一毅投手(京都国際)と昨夏甲子園決勝戦で最後の打者となった坂本 慎太郎投手(関東第一)が一緒にキャッチボールしていました。取材した記者によると、この対決をきっかけに仲良くなったようです。
全国から推薦された選手たちが一堂に会して、練習して試合をすることは自分の現在地を知る良い機会で、レベルアップにつながります。2019年から始まった高校日本代表の強化合宿は高校野球のレベルを底上げさせる重要なイベントになってきました。
この合宿を機に急成長して、何名の選手が代表入りを掴むのか注目していきたいと思います。