Column

明治大学付属中野高等学校(東京)

2017.02.01


集合写真(明治大学付属中野高等学校)

目標は初の甲子園出場!

■昨秋、東京大会のベスト16まで勝ち上がった明大中野はどんな学校?

明治大学付属中野高等学校は東京都中野区にある私立の男子校。1929年に旧制中野中学校として開校し、1949年から明治大学付属。中高一貫制だが、高等学校から入学する生徒にも100名以上の定員が割かれている。OBには武田 一浩氏(元日本ハムなど)らプロ野球選手をはじめ、アテネ五輪の体操男子団体で金メダルを獲得した塚原 直也氏や元横綱・若乃花の花田 虎上氏(角界入りのため中退)を輩出するなど部活動も盛ん。野球部は昨秋の東京都大会でベスト16に進出するなど、強豪校の一角として安定した実力を誇っている。

■明大中野野球部の練習環境
現在、野球部は2年生25名、1年生13名の計38名で活動している。勉学との文武両道を掲げており、専用の練習グラウンドが学校から1時間30分ほどかかることもあって、練習時間が少ない中でも効率良く行動することを心掛けている。

■明大中野を引っ張るのは、その名も中野選手!

秋季大会で活躍したのは中野 航太選手と石川 雄大投手。特に中野選手は長打力と得点圏に走者を置いた「ここぞ」という場面でのバッティングが光り、つながりを見せた打線の中心となった。今春は主将の大高 啓汰選手や吉田 聖悟選手。そして、昨秋の東京都大会では初戦の先発を任された筒井 太一投手らの活躍にも期待がかかる。

■秋季大会で学んだこと

秋季東京都大会3回戦国士舘戦について、山本 和宜選手兼マネージャーは「序盤は自分たちの売りでもある打撃で得点を重ねることができました」と振り返る。その言葉通り、6回までは6対4とリードを奪った明大中野だったが、終盤の7、8回に3点ずつ奪われてしまい6対10と逆転負け。山本選手兼マネージャーは「(国士舘の)隙を突く走塁と状況に応じた打撃はすごく勉強になった」という。また、甲子園の常連・関東一との練習試合でも「試合前のアップやシートノックから部員全員が細かいところまで徹底して臨んでいて、自分たちとはすべてが違うと感じましたし見習うべきだと思いました」と、強豪と直に相まみえることで大きな刺激を受けたようだ。

■春に向けての意気込み!

この冬のオフシーズンは土台をしっかりと作ることを目標にグラウンド1周走×10本、800m走×5本(3分以内)、山ラン3周といったランニングのメニューをこなしながら、同時に基礎の強化とスイングスピードを早くする練習に励んでいる。「春だけでなく、その先にも繋がっていくようにしたい」と、話す山本選手兼マネージャー。そして、チームの目標は「春は関東大会、夏は甲子園出場」。地道な練習を積み重ね、明大中野は激戦区・東京から初の甲子園出場を目指す。

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[page_break:チームが良い方向へ行くように一人ひとりが考えられる]

チームが良い方向へ行くように一人ひとりが考えられる

 ここからは、主将の大高 啓汰選手(2年)と副主将の中野 航太選手(2年)のお二人にお話を伺いました!

明大中野・大高 啓汰選手(秋季東京都大会・国士舘戦より)

Q. 秋季大会を振り返って、課題に感じた部分は何ですか?

大高:この秋は、自分の野球人生の中で最も打てなかったシーズンだったので、悔しい思いしか残っていません。大会中、何度も打撃フォームを変えたのですが、自分に合う形を見つけられないまま終わってしまったので、フォームを安定させることが自分の課題になりました。
中野:打撃面では落ちる系統の変化球への対応です。守備面ではキャッチャーをしているので、二塁への送球の精度を高めることです。

Q. この冬はどのようなトレーニングに励んでいるのですか?

大高:守備では1歩目のスタートをはやくすること。打撃ではコースに逆らわずにどんな球にも対応できるバットコントロールができるようなフォームを確立することです。そのために1日800スイングを課し、体幹トレーニングやストレッチも並行して毎日、行うようにしています。
中野:春、夏のシーズンに爆発できるように、1から体を鍛え直すことです。

明大中野・中野 航太選手(秋季東京都大会・都立武蔵村山戦より)

Q. 野球をする上でモットーにしている好きな言葉はありますか?

大高:「人間的成長なくして、技術的進歩なし」です。
中野:「練習は嘘をつかない」ですね。

Q. ではチームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。

大高:チームの現状について、一人ひとりが良い方向へ行くように考えられる点です。
中野:チームメートが個性豊かなところ。技術的なところでは守備力です。

Q. 最後に、このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

大高:走・攻・守で日本一の野球選手に近づけるように、日々、練習をしていきます!
中野:チャンスで10割打てる打者になり、欠点のない打者を目指します!

 大高選手、中野選手、ありがとうございました!

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[page_break:とにかく量を振らせて打撃力アップを図る!]

明大中野ナイン(秋季東京都大会・都立清瀬戦より)

とにかく量を振らせて打撃力アップを図る!

 岡本 良雄監督にお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 何事にも全力で取り組み、1点を貪欲に取りに行くことをテーマにしてチーム作りをしてきました。得点能力が低いので、確実にスコリングポジションにランナーを進めるためのバントやエンドランなど「当たり前のことを当たり前にやる」ことを実践させています。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋季大会はベスト16という結果でしたが、上位チームに比べてすべての面において力のなさを痛感しました。特に打撃力の向上が急務なので、この冬は各自のスイングスピードを上げるべく、質はもとより、とにかく量を振らせていこうと考えています。

Q. 最後に、厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

「冬のトレーニングは何のためにやるのか?」「誰のためにやるのか?」を各自が自覚し、春、夏に向けて実りある時間を費やしてほしいと思っています!

 岡本監督、そして明大中野高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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