北海道の149キロ左腕、群馬の二刀流、関東の常連校の大型選手など選抜を逃した逸材たち【東日本編】
左から門別 啓人、廣野 風雅、北村 流音、吉次 悠真
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1月28日、センバツ出場32校が決まった。それ以外の約3800校が夏へ向けてスタートを切っている。今回はセンバツを逃した逸材たちというテーマで、全国の好選手たちを紹介したい。
北海道の補欠校となった東海大札幌(北海道)の門別 啓人投手(2年)に注目が集まる。最速149キロの速球と切れ味鋭いスライダーで勝負する世代屈指の速球派左腕で、昨秋の北海道大会でも140キロ中盤の速球を投げ込んでいた。昨秋の大会中から足を痛めていたこともあり、大会後は治療に専念。東海大札幌グラウンドに訪れた時には、別メニューに励む姿があった。この1年はコンディションを万全にして、ドラフト上位候補になるような活躍を期待したい。
八戸工大一(青森)の廣野 風雅投手(2年)も躍動感あるフォームから繰り出す135キロ前後の速球には伸びがあり、昨秋の東北大会の花巻東戦でも熱投を演じた。140キロ超えに期待がかかる。
関東地区の補欠校となった桐生第一(群馬)の北村 流音投手(2年)は、140キロ中盤の速球と切れのあるスライダーで勝負する速球投手だ。完成度も高く、関東大会でも140キロ台をたたき出していた。
関東大会に出場した俊足強肩の吉次 悠真外野手(2年=土浦日大)は打撃力、守備力、脚力ともに高水準で、春先からかなり注目される存在になることは間違いない。
左から内田 湘大・求 航太郎・井坪 陽生
利根商(群馬)の内田 湘大投手(2年)は打者として高校通算24本塁打の長打力があり、投げては最速146キロの速球を投げ込む肩の強さが光る。またエースの高橋 輝投手(2年)も140キロ超えのストレートが持ち味の本格派右腕だ。
東海大相模(神奈川)も投打ともに才能あふれる選手が揃っている。センバツを経験した二刀流・求 航太郎投手(2年)は角度のある140キロ前後の速球を投げ込み、長打力も光る。特に打撃はスカウトからも注目されている。
百崎 蒼生内野手(1年)は中学時代から俊足、強打、強肩ぶりが際立っていた。関東大会でも高打率をマーク。山内 教輔外野手(1年)も、代打ながら武蔵狭山ボーイズ時代から光っていた完成度の高い打撃技術を発揮している。山内がどこまで本格化するか。チームのスケールを大きくする上でもとても重要だ。
昨秋東京都4強の関東一の井坪 陽生(2年)は投手も務める大型外野手、同じく4強の日大三には、抜群の強肩を誇る大型捕手・川崎 広翔捕手(2年)がいる。注目度が高く、春の都大会ではどんなアピールを見せるのか。
静岡県では、補欠校となった聖隷クリストファー・堀内 謙吾内野手が1年生ながら投手としても4番打者としても奮闘。技量が高い選手として春の大会から注目だ。
加藤学園のショートストップ・太田 圭哉内野手(2年)も注目となりそうだ。打撃、守備をレベルアップし、静岡を代表する逸材として活躍に期待がかかる。
(文=河嶋 宗一)