菊地郁也(創価)「監督からも、チームメイトからも信頼されるような投手に」
4月14日、[stadium]ダイワハウススタジアム八王子[/stadium]で行われた春季東京都大会4回戦は、創価が都立城東を8対0で下して準々決勝に駒進めた。創価がベスト8入りを決めた原動力の一つとなったのが、エース・菊地郁也投手の存在である。この日の菊地投手は、制球に苦しみながらも我慢の投球を披露し、8回を投げて2安打11奪三振の好投を見せた。今回は、エースとしてチームを引っ張る菊地投手に話を伺い、秋季大会の敗戦から得た課題、そして夏に向けての意気込みを伺った。
秋に敗れた帝京に借りを返したい
菊地郁也(創価)
――今日の試合(4月14日)は8回を2安打無失点というピッチングでしたが、試合を振り返った感想を聞かせて下さい。
菊地郁也投手(以下、菊地) 自分の役割はゼロに抑えること、試合を作ることですが、制球に苦しむ中でも何とか我慢して投げることが出来たと思います。
――これまでの試合と、今日の試合のピッチングを比較して変化はありましたか?
菊地 これまでの試合はストライク先行の投球が出来ていて、変化球でもカウントが取れていましたが、今日はボール先行ながらも何とか抑えることができた感じです。
――昨年の秋季大会で帝京に敗戦し、冬場はどのような課題を持って練習に取り組みましたか?
菊地 制球力の面で練習に取り組んできました。制球力をつけるために「軸」を意識して冬を乗り越えてきました。
――具体的にはどのようなトレーニングを行いましたか?
菊地 軸を意識したフォーム作りや、体重移動をスムーズに行うことを意識したピッチングに取り組みました。
――目標としている選手や、参考にしている選手はいますか?
菊地 ストレートの手本にしているのは中京大中京のエースだった上野翔太郎(現:駒澤大)投手です。上野投手のようなストレートを投げれるようにしたいです。
――ちなみに今、最速は何キロですか?
菊地 142、3キロくらいだと思います。
――準々決勝では、秋季大会で敗れた帝京との対戦が決まりました。やはり意識はしますか?
菊地 やはり秋に負けているので借りを返したいと思います。ですが、帝京だからと言って変に浮足立たないように、しっかりと自分のピッチングをしたいと思います。
――最後に、夏に向けての意気込みをお願いします。
菊地 信頼される投手になりたいと思います。今日のような投球では信頼されません。監督からも、チームメイトからも、信頼されるような制球力をつけて夏に臨みたいと思います。
インタビュー中は、反省や課題ばかりを口にした菊地投手。しかし、創価の片桐監督が「菊地は堂々と自分のボールを投げれていました」と話したように、菊地投手はすでに創価にとって無くてはならない大きな存在になっている。準々決勝以降でも「信頼される」投球を見せることができるか注目したい。