山田哲人は甲子園で一発!左右のライアンは春夏出場ならず ヤクルト主力選手の高校最後の夏を振り返る
履正社時代の山田哲人(写真:共同通信)
東京ヤクルトスワローズ主力選手の高校最後の夏は?【ヒーローの高校最後の夏】
今季は序盤こそ上位にいたが、6月以降は最下位に低迷している東京ヤクルトスワローズ。高校時代はT-山田の愛称で知られた山田哲人、その豪快なフォームからライアンと呼ばれる小川泰弘、そして高校時代には「左のライアン」と呼ばれた高橋奎二らの、高校最後の夏を振り返りたい。
【3名の高校最後の夏の戦績】
▼山田哲人(履正社・2010年)
大阪大会
1回戦 8対0 淀川工科
2回戦 15対2 摂津
3回戦 9対0 大冠
4回戦 8対7 PL学園
5回戦 8対0 生野工
準々決勝 10対3 交野
準決勝 10対0 近大付
決勝 3対0 大体大浪商
▼小川泰弘(成章・2008年)
愛知大会
2回戦 5対4 知立東
3回戦 9対1 武豊
4回戦 5対1 碧南
準々決勝 2対1 杜若
準決勝 6対5 岡崎城西
決勝 1対3 大府
▼高橋奎二(龍谷大平安・2015年)
京都大会
2回戦 7対0 須知
3回戦 9対2 洛星
4回戦 8対11 京都翔英
履正社の先輩でもあるT-岡田をもじり、T-山田と呼ばれていた山田。優勝候補として迎えた3年夏は、4回戦でPL学園戦との接戦を制すと、圧倒的な強さで大阪大会を制した。甲子園では、3回戦の聖光学院戦で歳内宏明(阪神タイガース)から2ランを放ったが、この2点のみに抑え込まれ、この試合で敗れた。
その年の春の選抜に出場し、2季連続での聖地が期待されていた小川。主にリリーフで接戦を勝ち上がってきたが、先発登板した決勝戦では2回に先制を許し、4回に追加点を奪われてしまう。終盤に追い上げるも及ばず、決勝で涙を飲んだ。
2年春の選抜で優勝を経験するなど、4季連続での甲子園が期待された高橋。2、3回戦は登板なしで迎えた4回戦。大会初先発の高橋だったが、3回に2点、4回に5点を奪われるなど、4回1/3を投げ9安打7失点と打ち込まれた。試合はこの後打線が猛攻を見せ同点に追いついたが、延長戦で力尽きた。
文・林龍也
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