Column

智辯学園 (奈良)編「天理と並び強打者を輩出し続ける智辯学園のつながり」

2015.09.16


左から高校時代の 岡本 和真選手、青山 大紀選手

 昨夏決勝天理を破って3年ぶりの甲子園出場を決めると、この夏は天理奈良大会2回戦で激突するなど、この2校の因縁深い対決はこれからも続きそうだ。天理に負けたくない!という意地とプライドが智辯学園の実力を高め、夏の甲子園出場回数は17回と、県内では天理に次ぐ2位。そして春の甲子園出場回数9回を誇る智辯学園のつながりを見ていきたい。

天理と並び奈良県の甲子園常連校として君臨する智辯学園

 智辯学園高嶋 仁監督(現・智辯和歌山)の熱血指導で、1976年春、高嶋監督としては初の甲子園出場を決める(学校としては二度目の甲子園)。そして翌年の1977年の選抜ベスト4入りを果たす。

 その後も春夏と甲子園出場を続け、1995年夏の第77回大会では、福留 孝介有するPL学園を破ってのベスト4となった。そして、当時主将としてチームを率いた小坂 将商氏が2006年より智辯学園の監督に就任している。因みにこのベスト4というのは智辯学園の春と夏の最高成績となっている。

 現在、智辯学園出身として最も注目を浴びているのが、昨年のドラフトで1位指名を受け、今年から読売ジャイアンツに入団した岡本 和真である。9月5日にはプロ初安打初打点を初本塁打で記録するなど、将来の中軸候補として活躍が期待される。岡本選手以外にもNPBで活躍する選手としては、甲子園出場こそなかったものの、2005年ドラフト4位指名で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した桝田 慎太郎選手がいる。

 これからも智辯学園天理と激しい戦いを繰り広げていくことになるだろう。そして智辯学園の戦いぶりだけではなく、桝田、岡本の活躍によってますます卒業生の活躍も見逃せなくなってきた。


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近年の卒業生

 智辯学園は近年、強打者、野手での有力選手輩出していることに注目が集まる。岡本 和真選手はもちろんのこと、今年プロ志望届を提出した廣岡 大志選手も、昨年2年生ながら、岡本選手と共に智辯学園の中軸を担っていた注目のスラッガーだ。

 他にも、東京六大学野球などで、野手として出場している選手を多く輩出しているのが近年の特徴である。

■2006年卒
枡田 慎太郎(東北楽天ゴールデンイーグルス)

■2009年卒
土井 翔平(法政大-大阪ガス)
茂山 周平東北福祉大-大阪ガス)

■2011卒
岩本 大祐東北福祉大パナソニック
稲垣 英継亜細亜大卒)

■2012卒
大西 佑季(法政大)

■2013年卒
中道 勝士明治大
青山 大紀トヨタ自動車
小野 耀平明治大中退—甲賀健康医療専門学校)
木村 祐也富士大

■2014年卒
大崎 拓也(法政大)
丸野 綾太(大阪体育大)
川村 大二朗(三菱自動車倉敷オーシャンズ)

■2015年卒
岡本 和真(読売ジャイアンツ)
吉岡 郁哉(法政大)
大西 涼太東北福祉大

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【インタビュー】岡本 和真選手(2014年03月20日公開)
【インタビュー】侍ジャパン18U代表・岡本 和真選手(2014年08月30日公開)


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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