目次

[1]不調時の修正の仕方
[2]プロのハイレベルな投手に対応するには角度によってスイングの軌道を変えるべき


 6月19日から開幕するプロ野球。オリックス・バファローズの主砲・吉田 正尚敦賀気比高-青山学院大)は昨年以上の活躍が期待される。前回では調整法について伺ったが、さらに実戦に即したインタビューを行っていく。打者の方にとっては読みながら、実際の打撃練習、練習試合で試せる話ばかりである。

前回の記事はこちらから!
一流スラッガーへの道 オリックス・吉田正尚(敦賀気比出身)の打撃調整法

不調時の修正の仕方



インタビューに答える吉田正尚選手

 まず気になるのは不調時の修正の仕方だ。吉田の場合、どう乗り越えてきたのか。

――まずシーズンを戦っていく中で、打率が残せなくなったり不調時の調整というのはどんなことをしていますか?

吉田 そこはとても難しいんですけど、まず映像を見て自分がどう感じるか。だいたい僕の場合は、内容でいくとセカンドゴロが増えて、逆方向のポカンと当たったフライが多くなります。

 何故かと考えた時に、体とバットが離れて、全部力が抜けてしまって小手先のバッティングになっています。振っているのだけれどフライが上がってしまうことが多い。

 そのための解決法として、『置きティー』などでポイントを確認して、それができたら次は『ロングティー』で体を大きく使って、ゲージに入って打つという流れですね。

――試合の時にピッチャーに対して意識していることはどんなことですか?

吉田 色んなピッチャーがいるので、そのピッチャーに合わせた打ち方をしていきます。
そのために全体的にピッチャーを「ぼやっと」した感覚で見るようにしています。そして対戦したピッチャーに立ち遅れないようにしっかり準備して、タイミングを合わせていく、
そこが大事かなと思いますね。

――待ち方としては、真っ直ぐを待って変化球にも対応していくのか、それとも変化球を張りつつ真っ直ぐにも対応していくのか、どちらになりますか?

吉田 それはカウントによりますね。

――基本的には真っ直ぐ待ちですか?

吉田 やはり真っ直ぐをしっかり弾きたいという意識で立っていますね。やっぱりパ・リーグのピッチャーは真っ直ぐが強い投手が多いので、その真っ直ぐをミスショットしてしまうと、次のウイニングショットで打ち取られる可能性が高い。だからこそ甘い球を一球で仕留める準備は常にしていますね。

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