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第448回 吉田 正尚選手(オリックス・バファローズ)「3パターンのスイングを使い分けることで幅広い打撃ができる」【後編】2016年10月26日

【目次】
[1]3つのスイングを使い分ける理由とは
[2]吉田 正尚流・トレーニング論
[3]バッティングは自分自身で作り上げるもの
2015年のオリックスのドラ1で入団した吉田 正尚選手の独占インタビューの前編では、若き和製大砲のバッティング論に迫ってきたが、後編でも熱いトークはまだまだ続く!豪快なフルスイングから放たれる長打力を武器に、今シーズンは10本塁打を記録した。そんな吉田選手流のバッティング術とトレーニング論とは?
3つのスイングを使い分ける理由とは

吉田 正尚選手(オリックス・バファローズ)
――大変、興味深い話です。具体的に教えてください。
吉田:1つ目はピッチャーの投球ラインに沿ってバットを入れていく後ろの大きいイメージのスイング。これが自分のベースとなるスイングです。2つ目はトップからインパクトまでの距離を最短でとることを意識した、上から叩く大根切りのイメージのスイング。前でさばく必要のある高めのボールを処理する確率を上げたいときに使うスイングです。
3つめは投球ラインよりも少し下からバットを入れていくスイング。ミートの確率が多少下がることを承知で、ホームランを打つ確率を上げたい時などに使います。
――カウントや試合状況、狙い球、相手投手のボールの特性などを踏まえた上で3パターンのスイングを使い分けているということですか。
吉田:そうです。追い込まれる前は少し下からバットを入れて長打を狙うけど、追い込まれたらラインに沿ってバットを入れていこうとか。このピッチャーは高めが速いから最短距離のイメージで処理していこうとか。常に『3パターンのどれを使おうか』という意識で打席に立ってますね。
――バットの出し方を使い分けている人って、他にも結構いるのでしょうか?
吉田:わからないです。でも自分は1パターンだけのスイングでは思うような結果が出ないという感覚があるので、常にスイングを使い分けることを意識しています。
――吉田選手のフォームはインパクト後の豪快なフォロースルーも大変印象的ですが、フォロースルーに関してはどのような意識を持っているのでしょうか。
吉田:実はフォロースルーをどうこうしようという意識はまったくないんです。フォロースルーはあくまでもスイングの結果。3つのスイングのどれを使ったか、どの高さ、どのコースのボールを打ったか、などの要素次第でフォローの形、収まり方は変わってくるので。

- 吉田 正尚(よしだ・まさたか)
- オリックス・バファローズ
- 経歴:敦賀気比-青山学院大-オリックス・バファローズ
- ポジション:外野手
- タイプ:右投げ左打ち
- 身長体重:173センチ80キロ
- 生年月日:1993年7月15日
- 上記データは掲載時のものとなります。