第1110回 プロを目指して名門街道を駆け抜けた。世界一を知る今江敏晃コーチ(PL学園OB)から球児たちへのメッセージ2020年05月31日

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【目次】
[1]プロに近い環境だった京都田辺ボーイズでの3年間
[2]この1年を良い経験として今後の人生に活かしてもらいたい

 現役18年間で積み上げたヒットは1682本。千葉ロッテ、東北楽天の2球団を渡り歩き、4年連続ゴールデングラブ賞、ベストナイン1回受賞。さらに2005年と2010年には日本一を経験し、MVPにも輝いた。2006年のWBCでは代表に選出され初優勝に貢献。2019年限りで現役を引退し、2020年シーズンからコーチとしてのキャリアをスタートさせた今江敏晃さん。今回は、PL学園時代の話を中心にお伺いしました。

プロに近い環境だった京都田辺ボーイズでの3年間


今江敏晃コーチ ※写真提供=東北楽天ゴールデンイーグルス

――京都田辺ボーイズから、PL学園へ進学を決めた今江さんでしたが、その理由は何だったのでしょうか?

今江敏晃さん(以下、今江さん) 最初はPL学園には「あわよくば」という感じでした。ただ僕が中学生の時のPL学園は、今の大阪桐蔭くらい高い知名度がありまして、中学3年生の夏頃にはPL学園鳥羽高校かの2校で悩んでました。
 そんな時、京都田辺ボーイズ時代の2つ上の憧れの先輩である覚前昌也さんからお電話を頂き、PL学園で挑戦し、プロ野球選手へ繋がる道筋がイメージ出来たことによってPL学園への進学を決めました。

――中学時代はどんな取り組みをしてきましたか。

今江さん 京都田辺ボーイズは当時、全国大会3連覇を成し遂げたチームで、先輩も後輩も上手い選手が沢山いる環境でした。ですので個々のレベルが凄く高くて、いい意味でライバルが沢山いたので、「負けないぞ」と思いながら練習やってました。

――その京都田辺ボーイズの当日の練習は、日本一のチームだけあって厳しい練習だったのでしょうか?

今江さん 平日でも毎日練習をやっていて、電車移動で1時間半くらい離れた場所にグラウンドがありました。練習も終わるのが夜10時くらいで、電車がなかったので帰りは親に迎えに来てもらって、12時にくらいに帰宅するような感じでした。金銭面でも負担をかけていたので、当時から「プロになったら恩返しをする」と言う気持ちはありました。
 また練習から結果を残さないと使ってもらえないようなプロに近い環境だったのも、今振り返ってみれば、それがその後の高校とプロの世界でも活きていたかもしれないです。

――その後、PL学園へ進まれましたが、当時の練習の取り組み方で勉強になったことは何でしょうか。

今江さん 捕球態勢などの守備の構え方。インパクトまでのバットの出し方などの構え方など、基礎的な練習を徹底的に繰り返しやった事が身につきました。最初は「なぜ、こんなに長い時間をかけるのか」と考えたのですが、改めて振り返ると「あの時間があったからプロでも時間をかけずに活躍することができた」と思うんです。

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