第1021回 そのスイングはまるで福留孝介。そして父を超えるセカンドを目指す! 黒川史陽(智辯和歌山)【前編】2019年07月21日

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【目次】
[1]至近距離で目撃できた圧巻の打撃練習
[2]1日二時間半打ち込んだ中学時代

 1年春より名門・智辯和歌山の主軸を務め、計4度の甲子園出場を誇る逸材スラッガー・黒川 史陽。俊足の持ち主でもあり、50メートルタイムは6秒2。今春のセンバツ大会においても3試合で打率.375をマーク。主将としてチームを力強く牽引し、8強入りの原動力となった。今夏の和歌山大会開幕が近づいた6月下旬、和歌山県和歌山市に位置する野球部グラウンドを訪問。これまでの歩み、ラストサマーへの意気込みを聞いた。

至近距離で目撃できた圧巻の打撃練習



バッティング練習をする黒川 史陽(智辯和歌山)

 (これが高校生のバッティングなのか…?)

 身体に巻き付くようなスイング軌道はインサイドアウトのお手本のよう。ゴルフの5番アイアンで放ったかの角度で打ち出された、バックスピンがしっかりとかかった飛球は失速することなく、高確率で外野フェンスの向こう側へと消えていく。

 間近で目撃することができた黒川 史陽の打撃練習はまさに「圧巻」だった。

 気づけば私はアマチュア時代の福留孝介選手(現阪神)と重ね合わせながら、黒川選手のハイレベルな打撃にくぎ付けになっていた。

 (クセのない、基本に忠実なムダのないスイング軌道と活きのいい良質な弾道。まるで若い頃の福留選手みたいじゃないか)

 そんな感想を中谷仁監督に伝えたところ「わかります。似てますね」と同意を得られた。

「福留さんもそうですし、稲葉篤紀さん(元日本ハムほか)のバッティングにも重なるところがありますよね」

 名が登場した二人はともにプロで2000本安打をクリアした左打ちのレジェンドスラッガー。中谷監督は「野球が大好きな男。取り組む姿勢も申し分ないです」とプロ注目の教え子の内面にも太鼓判を押した。

 「こんにちは。黒川です。今日はよろしくお願いします」

 バックネット裏に登場したキャプテンに名刺を手渡す。数多のスイングを繰り返してきたことが容易に連想できる、厚みのある手が目の前にあった。

「6月は月間20000スイングをチームの目標に掲げ、連日振り込んでいます。入ったばかりの1年生たちは手の皮が破れ、血が出て痛そうにしていますが、上級生たちは今までたくさん振ってきたおかげで手のひらがカチコチで。ちょっとやそっとのことでは手の皮は破れなくなりましたね」

 均整のとれたがっちりボディは現在182センチ83キロ。「高校入学後、身長が4センチ、体重は5キロ増えました」。18歳になったばかりとは思えない、落ち着いたオーラを感じながらインタビューは始まった。

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プロフィール

池田陽佑(智辯和歌山)
黒川 史陽(くろかわ・ふみや)
  • 奈良県河合町出身
  • 河合フレンズ-泉州阪堺ボーイズ-智辯和歌山
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:182センチ83キロ
  •  
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