目次

[1]ストレートと変化球の改良点
[2]東海大相模戦のピッチングは自信となった

 今年の高校2年生はスラッガーが多いが、投手でトップクラスの実力を誇るのが木更津総合篠木 健太郎だ。177センチ68キロと細身の体型から投げ込む速球は最速146キロを誇る。そのストレートは球速表示以上にキレを感じるが、そのストレートを生み出すのは、上半身と下半身の動きが連動した投球フォームは「美しい」と形容できる。

 1年夏に甲子園デビューし、今年の関東大会では超強力な東海大相模打線に対し、7回まで被安打3、1失点の好投。8回裏に安打を浴び、降板したが、がっぷり4つの投球を見せ、さらに評価を高めた。2016年から続く千葉4連覇を目指し、キーマンとして期待される篠木はどんな野球人生を歩んできたのか?

 後編では篠木の最大の武器・高速スライダー習得の秘話。さら、好投を見せた東海大相模との試合を振り返りながら、今後目指す投手像を伺いました。

 伸びのある快速球のルーツは中学2年秋。変化球の重要性を感じた甲子園 篠木健太郎(木更津総合)【前編】

ストレートと変化球の改良点


 入学してから変化球の改良の必要性を感じていた篠木。ただタイミングがなく、練習ができなかった。しかし初の全国の舞台で今のままでは通じないことを感じ、1年秋から変化球のアップデートを始めた。

 「コーチから握りやリリースを教えてもらいましたが、そこから自分に合ったものを探して今に至りました」

 では篠木はどんな握りをしていて、リリース時に何を意識しているのか。さらに掘り下げてみた。
 「前のカーブは人差し指を縫い目にかけていました。それを中指に変えて、リリース時はボールを上に抜く感じなんですが、同時にしっかり指先で回転を掛けるように投げるイメージです。
 スライダーはそれまでストレートに近い握りで持って、空手チョップのイメージでリリースしていました。それを今は指先だけではなく、指の側面まで使ってボールに横の回転を掛けるようにしました」

 試行錯誤を重ねレベルアップしたことで篠木のスライダーは125キロ前後まで上がり、高校生としては高速スライダーと呼べるまでに成長し、今では篠木のピッチングを支える大事な武器となっている。



これがスライダーの握り

 篠木のボールはチーム内でも群を抜いているようで、取材日当日にブルペンでボールを受けた石井総一郎は「ストレートとスライダーの切れとコントロールはやっぱり凄いです。スピードとか切れならチームの中でトップだと思います」

 さらに篠木はオフシーズンに投球フォームの改善も行った。
 「以前は下半身をバネのように使っていたんですが、それだと反動もあるので疲れが貯まりやすい。なので、バネの感じを抑えるようにして、マウンドの傾斜で作った力をもらいながらしっかり重心を前に運ぶようにしました」

 この投げ方を実現するために、ランジトレーニングを継続して取り組んだことが下半身に安定感が増し、スムーズに重心移動することが可能になった。

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