
金田優太(浦和学院)、イヒネ・イツア(誉)、勝又琉偉(富士宮東)
一覧
・2022年高校生ドラフト候補リスト
・2022年大学生ドラフト候補リスト
・2022年社会人ドラフト候補リスト
・2022年 引退者・退団・戦力外リスト
今年の高校生のプロ志望届の提出者は154名。その中で、毎年、ドラフトで人気になるのは遊撃手の存在だ。
今回は注目すべき7名の遊撃手を紹介したい。

金田 優太(浦和学院)
・182センチ、82キロ 細身に見えて筋肉質の体型
・投げては140キロ超えの強肩
・センバツでは11安打をマーク
・近江・山田から猛打賞を記録したバットコントロール
・大型にして軽快な守備
・春以降から急激に伸び、高校通算28本塁打
どの試合でも打撃、守備ともに80点以上のパフォーマンスを見せる。駄目だった試合がほとんどないほどこの選手は打つ。さらに守備でもそつなくこなす。ポテンシャル型が好まれやすい現代のプロ野球だが、意識、技術、野球脳の高さで一流選手へ成長した楽天・鈴木 大地(桐蔭学園出身)のような選手になるかもしれない。

イヒネ イツア(誉)
・とにかくバネが凄い!
・抜群の身体能力を持ちながら、丁寧な守備
・逆方向へも鋭く伸びる打球
・高いコンタクト率を誇る打撃
・将来性は世代No.1
この選手の評価が日増しに上がっている。ドラ1候補の声もあるぐらいだ。
ポテンシャルは無限大で、走攻守すべてにおいて高次元のプレーができる選手になる可能性がある。誉(愛知)での3年間で、しっかりと器を伸ばしてきた。プロではどんなタイプに育つのか。球団の育成戦略によって変わる選手かもしれない。

勝又 琉偉(富士宮東)
・ダイナミックな動きが光る遊撃手
・スラッガーへ化けそうな豪快スイング
・投手としても140キロ近い速球を投げ込む強肩
・本塁打を打てる大型遊撃手へ化ける予感
荒削りであるが、打球速度の速さ、ダイナミックな動きを見れば、プロで育てたいと思わせるほどの逸材だ。化けた時、どんなパフォーマンスを見せるのか、非常に興味がある。

戸井 零士(天理)
・完成度が高く、かつ力強い打撃
・大型ながら軽快かつ基本忠実な守備
・大型ながら荒削りさがなく、完成度の高いプレーヤー
今年、ドラフト候補に挙がる遊撃手の中で、唯一の春夏連続で甲子園に出場。大舞台での実績も豊富で、自分の能力をそのまま出せる強さがある。長く安定した実績を残せる大型遊撃手へ成長できるのではないか。

山下 恭吾(福岡大大濠)
・スケール感たっぷりの打撃
・大型ながら軽快に動ける守備
・投手もこなす強肩ぶり
総合力は非常に高く、昨秋の段階から評判が高かった。チームとしては目立った成績を残していないが、それでも試合で魅せてきたポテンシャルの高さはトップクラス。

鈴木 蓮(滋賀学園)
・リストの強さを生かした打撃
・打球速度の速さ
・強肩が光る遊撃守備
近畿地区ではトップ評価を受けていた人材。グラウンドに立ったときの存在感は他の選手と比べても違う。広角に長打が打てて、守備でも強肩が際立つ。総合力が高く、将来の内野手を確保したい球団にとってはおすすめの人材といえる。

伊藤 基佑(愛工大名電)
・打撃の対応力の高さは秀逸
・どの試合でも安打を期待でき、調子の波が小さいこと
・安定感有る守備は一級品
愛工大名電(愛知)の甲子園ベスト8進出はこの選手の活躍が大きかった。どの試合でも安打が期待できるほどのバットコントロールの良さがある。凄いプレーをするわけではないが、貢献度の高いプレーを見せる。
果たしてどの選手がプロ入りするのか楽しみだ。
(記事=河嶋 宗一)