<令和7年度春季京都府高等学校野球大会 2次戦準々決勝:京都共栄6-0京都工学院>◇11日◇わかさスタジアム京都
京都共栄のエース左腕・小林 海翔投手(3年)がノーヒットノーランを達成。89球を投げて、3四球8奪三振という内容だった。春季大会でのノーヒットノーランは京都成章の北山 亘基投手(現日本ハム)が2017年に達成して以来、8年ぶりとなる。
両腕を高く上げる独特のフォームから最速136キロのストレートにスライダーとカットボールを操る小林。「自分に合った結果を探した結果、このようになりました」と課題の制球力を改善しようと試行錯誤した結果、今のフォームにたどり着いたようだ。
「あまり良くはなかったですけど、悪いなりにまとめられたと思います」と立ち上がりは先頭打者にいきなり四球を与えて、犠打で二塁進塁を許すが、連続三振でピンチを切り抜けると、その後はテンポの良い投球を見せる。
「少しシュート気味になる」というストレートを高めや右打者の内角に思い切って投げ込み、凡打の山を築いていく。守備陣も無失策で応え、小林の好投を引き出した。
無安打投球が続いたが、「別に意識していなかった」という小林。最後の打者を打ち取っても淡々と整列に向かった。
「今もあまり実感がなくて…」と試合後の取材でも自身が成し遂げた偉業が信じられない様子だった。これまでにノーヒットノーランが見えた試合はあったそうだが、その度に9回で初安打を打たれていたという。
兵庫県朝来市出身。中学時代は姫路アイアンズに所属していた。「悩んでいて、『ここだ!』と思ったのが京都共栄だったんです」と兵庫の西脇工を2013年夏の甲子園に導き、大勢投手(巨人)の恩師である木谷 忠弘監督率いる京都共栄に進学。一冬越えて大きく成長し、エースとして信頼される存在になった。
卒業後に野球を続けることはあまり考えていなかったそうだが、この活躍で大学などから注目を集めることになるだろう。
「僕たちの代で時代を変えることを目標にしています」と語る小林。2019年夏以来の4強入りを果たしたが、ここで満足するつもりはない。
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