<春季千葉県高等学校野球大会:習志野4-0市船橋>◇3日◇準決勝◇千葉県野球場

  人気カードとなった習志野vs市船橋の一戦は習志野が完封勝利で19年以来、6年ぶりの決勝進出、そして関東大会出場を決めた。

 4回裏、有友 尚應捕手(3年)の適時打で1点を先制し、5回裏には3番岡田 諒介内野手(3年)が走者一掃の適時二塁打で3点を追加し、4対0と試合の主導権を握った。

 投げては向井 脩人投手(3年)が粘り強い投球。5四球を許しながらも、「味方が守ってくれると信じて投げられた」と両サイドに130キロ後半の速球、スライダー、チェンジアップを投げ分け、12奪三振完封勝利。小林徹監督は「この試合、彼の成長のためには最後まで投げさせようと思いました。こうした苦しい試合をモノにしたことは彼の経験値を高める試合になったと思います」とエースの好投に目を細めた。

 これで3回戦の東海大市原望洋戦に続いて、先発だと2試合連続完封勝利。今大会は26.1回を投げて自責点0と防御率0.00を継続している。昨秋は拓大紅陵戦で4回を投げて11失点を喫したが、この春で別人のような快投を見せて関東大会出場に導いた。